JALの「クラスJ」は、本当に素晴らしいサービスだ。
これは、国内線のファーストクラスとエコノミークラスの中間に位置するグレードになるが、その設定が実に絶妙なのである。
座席の前後間隔や幅が普通席よりも広くなっており、レッグレストも装備。エコノミークラスより、断然ゆったりとすることができる。
何より素晴らしいのは、そのコスパで、エコノミークラス料金+1,000円で利用できるというのが大きな魅力だった。
エコノミークラスと、たった1,000円の違いしかないなら、クラスJを選んだ方が遙かに快適。
だから、JALチケット予約の際は、エコノミークラスよりも、クラスJの方が先に埋まってしまうのが常だ。
しかし、たとえ予約時にクラスJがとれなかったとしても、まだ諦めるのは早い。
フライト当日、空港で空きがあれば、どんな料金の普通席チケットを持っていても、+1,000円で、クラスJへのアップグレードが可能だからである。
いやぁ、これは実に素晴らしいコストパフォーマンスではないか。
予約時にクラスJが埋まっていても、フライト当日の空港では、キャンセル等に伴い空きがでていることも多い。
だから僕は、このサービスを頻繁に利用していた。
特典航空券や「どこかにマイル」のチケットであっても、+1,000円でアップグレードできたので、本当に使い勝手が良かったのである。
クラスJと同様の座席は、ANA国内線には存在していないため、これはJAL独自の大きな売りだと言っていい。
しかし…。
そんなクラスJに暗雲をもたらす発表がなされた。
なんと、当日アップグレード料金が大幅に値上げになってしまうというニュースだった。
JALのWebサイトには、今年4月15日からの改定料金が記載されているが、それを見ていたら、僕はちょっと目眩をおこしてしまった。
ご搭乗日当日、出発空港にてファーストクラス、クラス Jに空席がある場合は、アップグレードを承ります。
これまでは、日本全国どんなフライトであっても、+1,000円のアップグレード料金だったが、それが3段階の料金に変更となる。
従来同様+1,000円でクラスJにできる地域は大幅に縮小され、例えば羽田発だと、山形、名古屋、小松の3箇所だけ。
なんと羽田-大阪(伊丹・関空)であっても+2,000円になってしまうことが判明。
僕がよく利用する、羽田-新千歳も+2,000円。先日の「どこかにマイル」旅で利用した羽田-那覇においては、+3,000円だ。
羽田-那覇は(国内線としては)ロングフライトになるので、快適さを重視すれば、普通席+3,000円というのは、十分価値がある。
ただ、やっぱり、これまでは+1,000円で利用できたのになぁ…と思うと、いきなりの大幅値上げには戸惑いを感じる。
なにしろ、従来比3倍!の値上げなのである。
これはちょっとあんまりではないか。
まぁ、コロナ禍において航空会社を取り巻く状況は非常に厳しくなっており、クラスJは、もともとが安すぎるとも言えたので、仕方がないかもしれないけれど…。