飛行機での旅は、乗るまでが本当に面倒臭い。
電車の旅ならば、発車時刻寸前でも乗り込むことができるが、飛行機では、そうはいかない。
搭乗時刻の数十分前までにはゲート前に集合しなければいけないし、それまでの手続きにも時間がかかる。
とりわけ僕が憂鬱なのは、保安検査場。
僕は、電子機器を多数持ち歩いているため、それをいちいち鞄から出さないといけないからである。
検査場は、大混雑しているのが常だし、その中で、内容品をバタバタと確認して取り出すのも、実に厄介。
取り出した電子機器類は、検査後、当然また鞄に収めなければいけないから、それもまた面倒だった。
各国ごとにルールが違い、超面倒臭い国際線に比べれば*1、国内線はまだ《マシ》とはいえ、それでも面倒なことには変わりない。
と、思っていたのだけれど…。
今回の北海道行で羽田空港に行った時、そんな僕の固定概念は、大きく覆された。
日本航空が設置した、新しいスタイルの保安検査場「JAL SMART SECURITY」があまりにも快適だったのだ。
鞄は、電子機器などを取り出す必要なく、トレイの上にそのまま載せて、クレーン上に流すだけ。
用意ができた人から追い越し可能なので、例えば、自分の前で手間取っている人がいたとしても、イライラさせられることもない。素晴らしい。
これならば、飛行機の旅の憂鬱さが、大きく軽減される。
羽田空港だけでなく、全空港に配備してもらいたいと思った。
僕は、この動画の手順通りに、旅行鞄をコンベアに流し、清々しい気分でゲートを通過。
あとは、鞄を受け取るだけ。
いやぁもう、これは最高だぞ!
…と思っていたが、世の中そんなに甘くなかった。
僕が流した鞄は、途中でコースを逸れ、係員側のレーンに流れてしまっていたからだ。
ハサミなどの危険物は持ち歩いていないし、飲みかけのペットボトルも入れていない。
いったい何が引っかかったんだ?
…と思っていたら、係員からこのようなことを言われた。
「鞄の中に棍棒みたいなものが入ってませんか?」
え?棍棒?
そんなもの持ち歩くわけないじゃないか。ますます意味がわからない。
そう思いつつも、係員が「確認のため、開けてもらえますか」と言うので、旅行鞄を開いたところ、その奥底から…。
これが出てきたw
そう。
腰痛マッサージ用に持参した、スティック型のフォームローラーだ。
僕はこれを、鞄の中へ入れていたことをすっかり忘れていたのである。
X線のシルエット的には、棍棒と言えなくもない…か。
係員のお姉さんは、検査のためにそれを一度持ち出したあと、笑いながら僕に返してくれた。
結局僕は、旅行中殆どこれを使わなかった。
レース後は、とにかく痛くてつらかったので、これを使うことさえ思いつかなかったのだ。
痛くても、患部を刺激しないようにしながら、とりあえず筋膜をほぐしておく方がよかったのかなぁ…。
折角苦労して(というほどのものでもないけど)持ち込んだのに、バカすぎる。
ちなみにこれは、今日まで開催中の「amazon/季節先取りセール」において、23%オフとなっており、超お得にゲット可能。
なかなか安くならない商品なので、もしも気になる方は、今日中の購入が吉だ。
*1:例えば米国のJFK空港は、大混雑の上に、X線撮影があったり、靴も脱いだりしなければならず、本当に憂鬱。