ニューヨークJFK空港には、JAL運営のサクララウンジがない。
以前は存在していたのだけれど、2014年に廃止されてしまったからだ。
2001年以降、毎年のNY行で、僕は、何度もこのサクララウンジを利用したが、満足感は低かった。
狭くて混雑している上に、ホットミールもなく、冷たいおにぎりとスナック類があっただけ。
日本のサクララウンジとの落差があまりにも大きく、これがJAL国際線のラウンジか?という印象まで抱いたことを思い出す。
JALは、海外ラウンジにあまり力を入れてないのかなぁ…リニューアルして欲しいなぁ…などと思っていたのだけれど、それどころではないことになった。
僕が最後にJFKサクララウンジを訪れたのは2014年の9月だったが、それから僅か1ヶ月後、急遽閉鎖されてしまったのだ。
その後…。
JALのJFK利用客は、エールフランスのラウンジを利用できることになった。*1
今回、NYからの帰国時、僕はそのラウンジを訪問することができたので、簡単にご報告させていただこう。
ラウンジの場所は、JFKターミナル1の保安検査場をくぐって右奥。
ターミナル1はそれほど広くないので、すぐにわかった。
その入口は、窓からの陽光を浴びて、いい雰囲気だった。
エールフランスは、「スカイチーム」系列の航空会社なので、「ワンワールド」のJALとは系列が異なる。
しかし、別途JALとエールフランスはコードシェア連携をしているため、特別枠で利用可能。
JFKは、航空会社毎に細かくターミナルが分かれており、ターミナルを超えたラウンジの行き来はできない。
だから、このラウンジを利用できるのは、本家エールフランスとJALの乗客だけになるのではないかと思う。
入ってみると、JAL乗客専用のカウンターがあり、日本人の係員が受付を行っていた。やはり別格だ。
JALのロゴデザインに出迎えられて、階上へ。
2Fの客席は50席程度で、それほど広くないが、非常に静謐で、落ち着いた空間だった。
見晴らしも非常に良い。
機体や離着陸シーンを眺めることもできるし…。
ターミナル間を結ぶエアトレインの姿も見られる。
各座席にはAC電源が配備されており、フリーWi-Fiもある。
ビュッフェ形式のホットミール。
たった5種類しかなかった(しかもそのうちひとつは白米だし(^^;)が、でも、以前のサクララウンジにはなかったものだから、嬉しい。
このカレーが美味しかったなぁ。
JAL特製のビーフカレーにも劣らないぐらいのレベル。肉ががっつり入っているし、実に濃厚。もちろん僕は、カレーライスにして食べた。
このパスタも、シンプルながら侮れない味。(別に侮ってないけど(^^;
チキンの煮込みやアスパラの炒め物も実に美味しく、やっぱりホットミールを自由にとれるって良いなぁと思った。
サラダもビュッフェ形式で提供。
フレッシュなフルーツも用意されていた。
ナチュラルプレーンヨーグルト。
専用の瓶に入っており、高級感を醸し出しているが、見かけに負けない美味しさ。
フレッシュフルーツにかけて食べたら、最高に美味しかった。
サンドイッチ類がいくつか。
ちょうど在庫僅少のタイミング(?)だったようで、ちょっと寂しい感じ。
もしかすると、左側の皿には、ケーキなどのスイーツなどが並んでいたのかもしれない。
そう考えると悔しいが、僕は、カレーライスとパスタなどでお腹いっぱいだったから、どうせ食べられなかったと思うw
コーヒーメーカー。
単なるブレンドだけでなく、エスプレッソや、デカフェ(ノンカフェインコーヒー)まで作れる優れものだった。
もちろん、お酒もある。
流石エールフランスだけあって、ワインはとても充実。
ワインクーラーも用意されていて、有名(だと思う)ワインが多数並んでいた。
僕はワインを殆ど飲まないので、全くわからなかったけどw
個人的に残念だったのは、なぜかビールがなかったこと。
清涼飲料水は、それなりに種類があったのだけれど、ビールはなし。
NY最後のスポットなので、ビールで乾杯したかったのになぁ。
仕方がないので、ビールと同じ《泡物》である、シャンパンで乾杯。
さらばNY。また来るよ、という思いを噛みしめながら。
*1:2022年11月現在、エールフランスラウンジの他、プライムクラスラウンジというのも利用できるようだが、メインで案内されるのはこちら。また、ダイアモンド、プレミアの上級会員は、ルフトハンザラウンジも利用可能。