JALでは、リピーターや上客を《ダイヤモンド》《プレミア》《サファイア》などと格付けして、待遇の差別化を行っている。
空港ラウンジの提供も、そのサービスのひとつ。
僕は、JALのリピーターでも上客でも何でもないのだけれど、ラウンジの利用条件をクリアしている。
9年前の2013年。
僕は「那覇-宮古」「福岡-宮崎」などの短距離路線に乗りまくり、年間50フライト以上を達成。
それにより、JALカードを保持する限り、サファイア会員同等のサービスが得られる、 JGC(JALグローバルクラブ)の資格をゲットしたからだ。
俗に「JAL修行」と呼ばれるピストン乗機は、結構ハードで辛かったけれど、その結果、ラウンジ利用はじめ、さまざまなメリットをもらたしてくれた。
僕はこれまで、成田や羽田で、何回もサクララウンジを利用し、そのたびに感激していたことを思い出す。
だから今回のNY行でも、羽田空港のサクララウンジ(JALラウンジ)利用を、とても楽しみにしていたのである。
国際線用となる、第3ターミナルのサクララウンジは、新型コロナウイルスの影響により、長らく閉鎖されており、この8月からリニューアルオープンしたばかり。
ということで、僕は大いに期待して、ラウンジを訪れた。
入口。
羽田空港は、ロンドンなどへの深夜便もあるため、それに対応して、ラウンジも午前1時30分まで営業している。
ラウンジ内は、それなりの広さがあった。
1人用のテーブルと椅子でゆったりできる席もあれば…。
同伴者とくつろげるテーブル席も、数多く用意されていた。
羽田空港への発着便を眺めながら過ごせる窓際の席。
どの席にも電源が完備されているので、バッテリーの心配をせずに過ごせると言うのも大きなメリットだ。
席の点だけで言えば、国内線のサクララウンジでも、同様のサービスを得られるが、国内線と国際線では、大きく違う点がひとつある。
食事のサービスだ。
国内線のサクララウンジでは、申し訳程度のスナックぐらいしか用意されていない。
しかし、国際線は違う。
JAL自慢の特製ビーフカレーはじめ、さまざまなメニューをビュッフェ形式で好きなだけ取り放題。
サラダは多種多彩だし、和食メニューや、パン、クロワッサンなどもあるから、僕は、どんなものを食べようかと、大いに期待していた。
ところが今回、そんな僕の期待は、大いに裏切られることとなる。
いざ、料理のコーナーに行ってみると、そこに待ち受けていたのは…。
大行列だったからだ。
なんと、ビュッフェ形式からオーダー形式に変わり、ひとりづつ料理を注文するスタイルになってしまっていた。
注文できるメニューはこんな感じ。
もちろんJAL特製のビーフカレーはあるし、(小)サイズも用意されているのは良心的。
和御前や牛丼なども用意されている他、パン類なども1つから注文できる。
どれを食べても無料だし、何回注文してもOKなので、実質的には、ビュッフェとあまり変わらないのかも知れないが、個人的には、ちょっと不満が残った。
僕は、もっと少しづつ、いろんなものをつまみ食いしたかったからである。
この形式になってしまうと、それは大きく制約を受けてしまう。
僕は、そのことが本当に残念だった。
コロナ禍に伴う変化なのかもしれないけれど、いったいいつまで日本はコロナ禍対応を続けるんだ?
僕はまず、カレーの(小)とサラダ、スープなどを注文して様子見。
カレーはやっぱり抜群においしかったので、そのおかわりもしたかったのだけれど、和御前が気になったので、2回目はそれをチョイス。
これはこれで悪くないんだけれど、個人的には、ご飯と明太子があれば十分で、それに《カレールー》をつけて食べたかった。
ビュッフェ形式ならそれができたのになぁ…。
他にも気になる料理はあったけれど、また行列に並び直すのも面倒だったので、注文はこれでストップ。
ビールを含めたお酒などは、コロナ前と同様充実していたが、レース前ということもあり自粛。料理のショックで写真も撮り忘れてしまったw
まぁ僕は、無料で利用させてもらっているので、あんまり不満を言える立場ではない。
しかも、修行でラウンジ入場権利を得た《エセ上客》なので尚更。
ただ、コロナ禍が収まったら、また、ビュッフェ形式に戻して欲しいと、心から願っている。