昨日は、箱根駅伝の観戦に出かけた。
2005年の初観戦以来ずっと、僕は(コロナ禍で応援自粛が求められた年を除き)毎年観戦に出かけている。
母校の中央大学を応援するためだ。
近年は、2区の鶴見中継所付近で応援するのが常だった。
その理由は、襷リレーシーンを見ることができるからだったのだが、コロナ禍以降、なぜか中継所の周囲150m程度は立入禁止になってしまい、ショックを受けた。
今年は、もうすっかりコロナ禍も明けたので、元に戻っているだろう…と思っていたが、やはり、中継所付近は立入禁止になるとのこと。
ならば、わざわざ、混雑する鶴見まで行って観戦する意味はない。
…と思い、今年は観戦場所を変更。
横浜駅からほど近い、高島町で観戦をすることに決めた。2018年大会時に観戦した場所だ。
ここは、地下鉄の駅からも近く、見通しのいい場所を簡単に確保できる穴場スポットなのである。
今年は、いったいどうだろうと思いながら向かってみると…。
やはり最高で、40分前到着ながら、見晴らしのいい、絶好の場所を確保することができた。
ここは、各大学のエース区間が揃う、いわゆる「花の2区」で、中央大学も、エースの吉居大和がエントリーしていた。
中大は、1区から3区のエントリー選手が昨年と全く同じ。
昨年は、1区(4位)→2区(1位)→3区(1位)で駆け抜けていたため、今年も当然、トップ争いしてくるものと予想していた。
しかし…。
待っている間、スマホでテレビ中継を見て愕然。
なんと、去年は1区で4位だった溜池一太選手が、最後方近くを走っているではないか。
いったい何がどうなっているんだ。
結局、鶴見中継所では19位で襷リレー。僕は大いに落ち込んだが、すぐに気を取り直した。
2区は、吉居大和選手。
昨年は、駒大、青学大の選手たちとデットヒートの上、1位をもぎ取った中大のエースだったからだ。
きっと巻き返してくれるに違いない!と信じながら待っていたのだけれど…。
僕の目の前をまず駆け抜けたのは、駒沢大学の主将、鈴木芽吹選手。
後ろの選手が誰も見えない、圧巻の一人旅だった。
その後、いくつもの集団が駆け抜けていったが、いつまで経っても、吉居選手の姿は見えなかった。
ようやく現れたのは、17番目。
1区終了時点より、2つ順位は上げていたものの、結局、それ以上ランクアップすることはできず、17位でフィニッシュ。
戸塚中継所では、昨年の同区間で区間賞を取った中野翔太選手に繋いだが、なんと、中野選手も大不調。18位になってしまったのだ。
しかし、中大は終わっていなかった。
4区の湯浅仁キャプテンが、区間3位の力走を見せて逆襲。13位にまで押し上げた。
5区のルーキー山﨑草太選手も、なんとかその順位を守り、往路は13位でフィニッシュとなった。
シード圏(10位)内までは18秒差まで詰めているのだけれど、依然、状況は厳しい。
10位の順大から19位の日大まで、約2分の間に10チームがひしめく大激戦となっているからだ。
中大は昨年2位で、今回も上位争いが必至とみられていたのに、どうしてこんなことになってしまったのだろう…と嘆いていたら、その理由が判明した。
なんと、昨年末の最終合宿で、風邪が蔓延。16人中14人(!)が風邪にかかっていたというのである。
1区~3区の選手が全て不調だったのは、それが原因だったとのこと。
そう考えると、なんとか襷を繋いで、13位まで巻き返したのは、悪くない。
今日も厳しい戦いが続くと思うけれど、シード権だけは死守して欲しいと願うばかりだ。
往路総合成績は以下の通り。
往路 順位 |
学校名 | 往路記録 | 1区 | 2区 | 3区 | 4区 | 5区 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 青山学院大学 | 5時間18分13秒 ★往路新 | 9 | 2 | 1 | 1 | 1 |
2 | 駒沢大学 | 5時間20分51秒 ★往路新 | 1 | 1 | 2 | 2 | 2 |
3 | 城西大学 | 5時間21分30秒 | 3 | 5 | 3 | 3 | 3 |
4 | 東洋大学 | 5時間25分19秒 | 15 | 7 | 5 | 4 | 4 |
5 | 早稲田大学 | 5時間26分05秒 | 12 | 4 | 7 | 6 | 5 |
6 | 国学院大学 | 5時間27分07秒 | 17 | 9 | 6 | 5 | 6 |
7 | 創価大学 | 5時間28分08秒 | 2 | 3 | 8 | 8 | 7 |
8 | 大東文化大学 | 5時間28分54秒 | 13 | 11 | 11 | 14 | 8 |
9 | 法政大学 | 5時間29分03秒 | 14 | 13 | 12 | 10 | 9 |
10 | 順天堂大学 | 5時間30分17秒 | 10 | 15 | 13 | 11 | 10 |
11 | 国士舘大学 | 5時間30分20秒 | 22 | 18 | 15 | 15 | 11 |
12 | 帝京大学 | 5時間30分23秒 | 7 | 14 | 9 | 7 | 12 |
13 | 中央大学 | 5時間30分35秒 | 19 | 17 | 18 | 13 | 13 |
14 | 駿河台大学 | 5時間30分51秒 | 6 | 19 | 21 | 19 | 14 |
15 | 山梨学院大学 | 5時間31分05秒 | 16 | 12 | 14 | 16 | 15 |
16 | 東海大学 | 5時間31分33秒 | 5 | 10 | 10 | 9 | 16 |
17 | 立教大学 | 5時間31分37秒 | 18 | 21 | 19 | 18 | 17 |
18 | 中央学院大学 | 5時間31分42秒 | 20 | 16 | 20 | 17 | 18 |
19 | 日本大学 | 5時間31分51秒 | 4 | 8 | 4 | 12 | 19 |
20 | 東京農業大学 | 5時間33分33秒 | 11 | 6 | 17 | 20 | 20 |
21 | 日本体育大学 | 5時間35分35秒 | 23 | 23 | 23 | 23 | 21 |
22 | 神奈川大学 | 5時間35分50秒 | 21 | 20 | 16 | 21 | 22 |
23 | 明治大学 | 5時間37分21秒 | 8 | 22 | 22 | 22 | 23 |
大本命だった駒沢大学を、青山学院大学が3区で交わし、堂々の新記録で横路優勝。
駒沢大学も往路新記録で走っているから、駒沢がこけたわけではない。
青学が強すぎただけだ。
青学があまりに好記録で圧勝した為、なんと、8位の大東大以下が繰り上げスタート。
シード権争いは、「見た目」と「実際の順位」が一致しないこととなり、非常にわかりにくくなった。
中大のシード確保を祈る僕としては、最後の最後まで目が離せない状況が続きそうだ。