興奮せずにはいられない。
僕は、テレビで箱根駅伝の中継を見ながら、思わず大きな声が出た。
僕が、2年前に生観戦した鶴見中継所。
その懐かしい場所で、母校中大のエース吉居大和が、ダントツのトップで襷リレーを行ったからだ。
箱根駅伝1区としては、15年ぶりの区間新記録。
もう破られないのでは…?という噂もあった、佐藤悠基(当時・東海大)の1時間1分6秒という記録を、なんと26秒も更新する、超絶的な快走だ。
いやぁ、嬉しい。本当に嬉しいのだが、ひとつだけ、個人的な心残りがある。
僕は毎年、箱根駅伝を沿道で応援していたが、今年は、主催者からの自粛要請を守って、グッと我慢。
しかし、今日のテレビを見ていたら、沿道には沢山の応援者が映っていたからだ。
もしも今年、沿道応援が観戦可能だったら、僕は間違いなく鶴見に行っていて、この快走を生で目撃できていたのになぁ…。
あんなに人が出ているなら、自粛なんてするんじゃなかった…とまでは言わないが、どうにも複雑な気持ちになってしまった。
中央大学は、箱根駅伝において、最多優勝(14回)、最多出場(94回)を誇る古豪だが、2013年のアクシデント(5区の選手が低体温症発症のため、途中棄権)以降は、苦難続き。
シード権(10位以内)さえも獲得できない年が続いている。
しかし今年は、遂に復活の狼煙だ。
1区吉居の快走だけでなく、その後の選手たちも堅実に走り、往路で6位をキープした。
シード権がかかる10位までは3分程度の差しかなく、10位以下にも実力校が並んでいるため、油断はできない。
しかし、例年になく順調に往路を終えているし、中大はもともと復路に強い大学だ。(昨年も、総合は12位だが、復路は3位)
エース吉居大和から繋いだ伝統の襷で、何とか、今年こそシード権を確保して欲しいと思う。