餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

ランと餃子とデジタルガジェット。ときどき、映画や雑誌の話。言いたいことを言い捨てるブログ。

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【峠走】暑かった!キツかった!3年4ヶ月ぶりに走った足柄峠の過酷

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先週の首都圏は、木曜日まで梅雨らしい天気が続いていたが、週末に一転。

灼熱の日差しが照りつける天候となった。

日中は軽く30℃を超え、真夏日に。

場所によっては猛暑日になったところまである。

晴れるのはいいのだけれど、いきなり暑くなりすぎだ。

僕は「寒い」よりは「暑い」方が望ましい体質(ランナーには珍しいw)ではあるが、まだ身体が暑さに慣れていない。

だから最初は、いつものように軽めの夜明けランでお茶を濁すつもりだった。

しかし…なぜか突然気分が変わった。

折角好天の週末なのだし、最近まともなロングランができていないこともあり、発作的に、「そうだ、久しぶりに足柄峠へ行ってみよう!」と思ったのだ。

僕が前回足柄峠に行ったのは、2020年の2月。

なんと、3年4ヶ月前だ。

当時目標にしていた、静岡マラソンの3週前。

最終調整ということで、足柄峠に遠征したのである。

あの頃の僕は、目標もあったし、希望もあった。

が…いきなり世界は暗転する。

ちょうどこの時期あたりから、新型コロナウィルスが猛威を振るいはじめ、静岡マラソンはもちろんのこと、ありとあらゆるマラソン大会が中止に追い込まれた。

おまけに、街なかを走っているだけで後ろ指をさされるような状況も到来。

ランナーにとって、暗黒の時代がやってきたのだ。

僕は、一気に練習量が落ち、そのツケで腰痛まで発生。

だから、峠走などと言うハードなトレーニングは、すっかり僕の縁遠くなっていた。

コロナ禍は、それから2年経っても治まることがなかったが、今年、ようやく潮目が変わった。

マラソン大会が、通常開催に復帰。

僕の悩ましき腰痛もなんとか治まってきたので、いつか峠走も復活させなきゃ…と思っていたのである。

先週末は、暑くなりそうな予報ではあったが、始発で出かければ、朝7時過ぎには足柄峠の麓に着く。

もともと東京より気温は低い筈だし、しかも、坂道を上っていくうちに、気温低下も期待できる。

だからきっと耐えられるだろう。

そんなことを思いながら、僕は、足柄峠走の拠点となる駅、山北到着。

いざ、駅に降り立ち…僕は大きく後悔した。

暑い!暑すぎる!

もはや太陽は完全に上りきっており、容赦なく天空に輝いていた。

それもその筈、今は1年で最も日照時間が長い時期。

朝4時半には夜が明けるのだから、朝7時なんて、こんな状態になるのは当たり前ではないか。

僕は普段、この時間に走ることが殆どなかったので、それを理解しきれていなかった。バカすぎだ。

しかし、もう、後の祭り。

家から2時間以上もかけて、山北まで遠征してきてしまった以上、逃げることはできない。走るしかないのだ。あぁ。

スタート地点となる山北町健康福祉センター。

なんとか無事に、ここへ帰ってこられるよう、僕は祈った。

センターに隣接する鉄道公園で、入念にウォーミングアップ。

園内には、お馴染みのSLとともに、前回来た時はなかった、子供用の遊具が設置されていた。

3年以上もご無沙汰していると、やっぱり変化があるんだなぁ…と思いながら、僕は走り出す。

途中5kmぐらいまでは、意外にもスムーズに走れた。

もちろん暑かったけれど、この辺りまでは、まだ傾斜もそれほど大きくないからだ。

しかし、キツいのはここから。

僕は途中の自販機でペットボトルの水を買い、それを飲んだり、身体にかぶったりしながら、坂を上った。

7km地点あたりで、またも新しい発見。

はこね金太郎ライン…?

こんな分岐点は、前回来た時はなかった。

それもそのはず、これは、2年前の4月に完成した道だったのだ。

この道を10km走れば、箱根まで行けるらしい。

それはそれで魅力的なコースだが、僕はここまで7km走っただけで青息吐息。

足柄峠まで、あと5km上ることができるかどうかもわからないというのに、新コースへの遠征なんて絶対無理。

しかも…。

気温は既に26℃。

ここに着いた時点では、まだ朝の8時台だったというのに、この暑さはなんなんだ。

しかも、さらにこれからグングン上がっていくことは確実。

だから、一刻も早く上りきって、一刻も早く降りてこなければ。

そんなことを思いながら、僕は再び、ひたすら坂道を上っていく。

傾斜はどんどんきつくなり、斜度は14%にまで達してきた。

この写真だとたいしたことないように見えるかも知れないけれど、いやはや、これが凄い坂道なのだ。

嘘だと思うなら、上ってみてもらいたい。

僕はもう、走っている時間より、歩いている時間の方が多くなってきてしまい、正直、心も折れかけた。

「ここで折り返しても20kmランにはなるし、頂上まで行かなくもいいんじゃない…?」とまで思った。

しかし、折角山北まで大遠征したのだから、途中で折り返すのは、餃子ランナーの名がすたる。(何の名だよw)

ということで、最後の気力を振り絞りながら、歩いたり走ったりを繰り返し、坂の頂上にたどり着き…。

足柄万葉公園/希望の丘に到着!

僕は、這々の体ではあったけれど、なんとか登りきれてホッとした。

そして…。

富士山も見えた!

僕は、これを見るために頂上まで走ってきたとも言えるので、願いが叶って嬉しい。

このあと、数百メートル進んで、足柄峠の標識(写真撮り忘れ(^^;)地点へ。

トイレと水分補給(ペットボトル購入)を済ませて、折り返すことになった。

あとは重力に任せて駆け下りるだけなので楽勝。

…と思いきや、そんな簡単には済まなかった。

下りにおいても、少し平坦な道になっただけで、足が進まず、ウォーキング状態になってしまった。

こんなことは、これまでの峠走ではなかったことだ。

やはり3年4ヶ月のブランクは大きいなぁ…。

しかし、最後の気力を振り絞って、僕は走り(時々歩き)続け…。

フィニッシュ!

なんと、キロ6分42秒もかかってしまい、過去峠走でのワースト記録。

それはそうだろう。

上りのマイナス分を埋め合わせる筈の下りでも歩いていたりするのだから、タイムなんて望めない。

でも、これが今の僕の実力だし、今回は25kmの峠走を実行できたことで良しとしたい。

あぁ、暑かった。あぁ、キツかった。いやぁ、ほんとに疲れたなぁ…。


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