餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

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「足柄峠走」が最高だと思う7つの理由

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昨日、僕は9ヶ月ぶりに、(フルの)足柄峠走を実施した。

足柄峠には、昨年11月にも訪れているが、この時は台風19号の影響で道が封鎖されており、9km地点までしか行くことができなかった。

だから、今回は本当に嬉しかった。

ここ8年間、僕は、年末年始に必ずこの峠を走っていたと思うので、今年もそれが実現できて幸せだ。

と。

今回は、足柄峠走が、なぜそんな魅力的なのかについて、僕なりに、その理由を書かせていただくことにしよう。

岩本先生メソッドを実感できる!

「峠走」トレーニングと言えば、なんと言っても、岩本能史先生だ。

岩本先生は、その効果について、さまざまな著書で以下のように書かれている。

上りで推進力と心肺機能を鍛えられる

下りでフォーム*1と着地筋が鍛えられる 

8年前、僕が峠走にチャレンジしようと思ったのは、敬服する岩本先生がそれを提唱されていたから。

4つの効果がいっぺんに得られるなんて、そんなウマい話があるのだろうか?という懸念もあったのだけれど、 それは全くの杞憂だった。

僕は、間違いなく、峠走で心肺機能が向上したし、スピードもアップしたからだ。

峠走は、もちろん、全国どこの峠でも可能だけれど、岩本先生の著書で紹介、推奨されている峠は「足柄峠」なので、それを実感できるというのは大きなメリット。

マラソンレースでの「上り」が楽に思える

足柄峠走の「上り」は、12kmもの道程を、ただひたすら昇っていく。

最初は緩やかな上りから始まるが、次第に傾斜がきつくなり、10%→14%にまで達する。

僕は、もう何十回とここを走っているというのに、未だに、最大斜度のところでは、心が折れそうになる。

しかし、いったん峠走を初めてしまった以上、とりあえずは《上るしかない》ので、僕は、何とか耐えて進んでいく。

そして、その経験が、僕にとって大きな財産となる。

峠走トレーニングを初めて以来、僕は、レースでの上り坂が苦に感じなくなった。

どんなにきつい坂に遭遇しても、「峠走よりはマシ」と思えるからである。

足柄峠走は、ランナーのメンタル面を大きく鍛えてくれるのだ。 

ガチのロングラン練習が苦に感じない

僕は、ガチの《ひとり練習》が、とても苦手。

だらだらとマイペースで走るのは慣れていても、ビルドアップ走やインターバルトレーニング、30km走など、ガチトレーニングと呼ばれるものは、ことごとく敬遠している。

イベントなどに参加して、集団で走れば、それなりについていくことはできるのだけれど、ひとりで行う気にはなれないのだ。

だから、いつまで経ってもダメなランナーなんだよなぁ…と自分でも思うのだけれど、結局、《思うだけ》で終わってしまうので、成長しない。

しかし、こと「足柄峠走」だけは別。僕は、いつもガチで走っている。

こんな僕でも走ってしまう、確固たる理由があるのだ。

足柄峠走は、都内からだと、半日がかりの遠征トレーニングになる。電車代も高い。

時間もお金もかけているのだから、《ガチでトレーニングしないと損》と思えてくるのである。

また、足柄峠走は、24kmのロングランになるが、単なる24km走ではない。

上りと下りでは、走りの質が全く異なるため、「12km走&12km走」と考えることが可能。

しかも、下りは、傾斜に任せて駆け下りていけばいいだけなので、上りよりも断然楽だ。

上りで苦しみまくった分、下りでは快適に感じるほどで、だから、こんな僕でもガチのロングランがこなせるのである。

 富士山に癒やされる(運が良ければ)

山頂である12km地点の足柄万葉公園からは、富士山を臨むことができる。

まさに、絶景だ。

こんな情景に出会えるから、苦しい上りも耐えられる、と言っても過言ではないかもしれない。

ただ、もちろん、頂上での富士山鑑賞ができない場合もある。

とにもかくにも《雲次第》なのだ。

足柄峠の麓は晴れていても、富士山の周りでは雲がかかっているということもあり、油断はできない。

特に最近は、ハズレの天気が続いていて、上りきった時に無念の思いを抱くケースが続いている。(昨日もそうだった。)

次回の峠走は、雲一つない晴天の週末を狙って、何とか富士山を拝みたい。

峠越えオプション追加で、30km走も可能!

麓から足柄万葉公園までの距離は、24km。

平地での「30km走」よりは短いが、激しい坂を上って下りるトレーニングだから、運動効果としては同等のものが得られる。

これは、僕の意見というわけではなく、岩本能史先生も仰っておられるので、間違いない。

だから、距離的にはそれでも十分だと思うのだけれど、「もっとスタミナを鍛えたい!」と思うこともあるかもしれない。

そんなときでも大丈夫。「足柄峠」は、オプションメニューを用意してくれているからだ。

それは、峠の先に進んでいくことだ。いったん山を登り切って、少し下り、また上っていくと、感動のスポットが待っている。

その名も「誓いの丘」だ。

ここでは、足柄万葉公園よりさらに素晴らしい富士山の情景を眺めることができるし、鐘を鳴らすこともできる。

足柄峠の頂上からは、往復6kmの道程なので、峠走にプラスすれば、30km走。

僕はヘタレなので、まだ1回しか実施していないのだけれど、心と時間に余裕があるとき、また、是非足を伸ばしてみたい。

 すれ違いの挨拶が気持ちいい

 「足柄峠走」は、とても苦しいトレーニングだ。

特に、上りのつらさは半端じゃない。

しかし、それだけに、足柄峠を走るランナーたちの間には、《連帯感》が生まれるように思う。

だから、坂の上り下りですれ違う時、僕らは、自然と挨拶を交わすことが多い。

特に、苦しみながら登り続けている時、下ってくるランナーの人から、手を振って挨拶されたりすると、とても大きな力になる。

僕は、それでどれだけ救われたことか。

自分が駆け下りる番になった時でも、上ってくるランナーたちには、自然と挨拶をしたくなる。

特に、苦しそうな人を見ると、少し前の自分を見ている気になって、共感がわく。

中には、悠々と上っていく人たちもいて、そういった人たちと挨拶を交わすと、僕も、「今度上るときは、もっと頑張ろう」という気になる。

まさに、峠走ランナーたちによる、挨拶のリレーと言える。

休日ともなると、足柄峠は、多くの峠走ランナーで賑わうので、そのぶん、挨拶をする回数も多くなるし、そのたびに力を貰える。最高だ。 

フィニッシュ地点に極楽が待っている

足柄峠走の素晴らしいところは、「アフター」に極楽が待っているところ。

その点については、8年前、初めて走った時に、僕は詳しく書いている。

峠走のスタート地点であり、フィニッシュ地点でもある「山北健康福祉センター」が、ランの疲れを十分に癒やしてくれる。

とりわけ、その施設内にある「さくらの湯」が最高。

大浴場の他に、露天風呂もあり、入浴後には、ゆったりと横になれる座敷まであるのだ。

最近僕は、午後に別件があることが多く、「さくらの湯」に入らずに帰ってしまっているが、何とも勿体ない限り。

昼から走れば、さくらの湯に荷物を預けて走ることができるため、ロッカー代が浮くし、アフターは最高の温泉が待っている。

今度は、ぜひゆっくり出発して、アフターの温泉も満喫したいと思う。

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*1:素早い動きやラン反射と表現されている著書もある。


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