昨日の東京は、雪の1日となった。
当初の予報では、それほどたいしたことはないということだったのだけれど、実際は、かなりの雪となり、夕方には大雪警報まで発令された。
結果、都心においては、4年ぶりに10cm以上の積雪となった。
そんな雪では走れない…と思うかもしれないが、僕には大きな武器がある。
スノーターサー。
アシックスが誇る、雪上用のランニングシューズだ。
8年前。東京で27cmのドカ雪が降った日、僕は荒川河川敷に行き、スノーターサーで雪上ランを堪能した。
いやはやこれが、本当に楽しくてたまらなかった。
僕のランニング人生の中でも、十指に入る極楽体験と言っていい。
その後も僕は、ドカ雪が降るたびに、このシューズを取り出しては、快楽に溺れたことを思い出す。
ただ、東京でドカ雪が降ることは滅多にないのが悩ましいところ。
去年は1回もなく、このシューズは完全にお蔵入りになっていた。
だから僕は、久しぶりにワクワクした。
10cmも積雪があったのであれば、スノーターサーの出番だ!
ということで、いつものようにラン装備を行い、スノーターサーを履いて、夜明け前の街に繰り出すことにした。
ところが…。
そんな僕のワクワク感は、あっけなく打ち砕かれてしまった。
草地などではそれなりに雪が積もっているものの…。
アスファルトの地面に積雪はなく、その代わり、堅い氷の層ができていたからだ。
そう。
ランナーの宿敵。忌まわしきブラックアイスバーンになっていたのである。
スノーターサーは、あくまで「雪上用の」ランニングシューズであり、アイスバーンには向かない。
試しに少し走ってみたが、氷の上を上滑りする感覚があり、ちょっと怖かった。
しかも、まだ夜明け前で視界が悪いのが難点。
この写真を撮った場所は、まだ街灯があるから良いが、そうでないところもある。
ブラックアイスバーンを見分けることが困難となるので、非常に危険だ。
…ということで、僕はやむなく夜明け前ランを断念することにした。
僕は、転倒しやすいタチでもあるので、こんな日に無理矢理走ると、お約束通り転んでしまう可能性も高い。
ブログネタとしては面白いのかもしれないが、痛いのはゴメンだし、身体を張ってネタを作るほど、僕はまだ、芸人になりきれない。
いや、芸人になるつもりはないんだけどw