折角の元日なので、屁理屈エントリーだけじゃなく、新年っぽいエントリーも書いてみよう。
アメリカなどは、これを書いている今もまだ2019年だったりするけれど、別に僕はアメリカにいるわけじゃないしw
僕の元日は、「走り初め」と「初日の出鑑賞」を兼ねて、横浜港ランが定番になっている。
大好きな「みなとみらいコース」を一通り走った後、大桟橋の上から初日の出を眺めるのだ。
元旦の横浜は、とても寒いのが難点だけれど、天気には恵まれることが多く、毎年、素晴らしい初日の出を眺めることができていた。
2017年と2018年は、とりわけ最高の天気で、初富士も見ることができた。
去年は、厚い雲がかかっていて心配したが、太陽はしっかり拝めたので、感動したことを思い出す。
今年は、去年以上に雲が厚く、かなり不安だったが、とりあえず僕は、暗闇の中を走りだした。
山下公園から見た、大桟橋の遠景。
写真で見ると、それなりに綺麗には撮れていると思うが、僕は、震えながらこれを撮っていた。
何しろ、猛烈な海風が吹いていて、とても寒いのだ。ここ数年で、一番厳しい天候だったのではなかろうか。
僕は、一刻も早く、初日の出を拝んで帰りたかったが、まだ、日の出時刻までは1時間以上ある。
立ち止まると、寒さが身体に沁みるため、とりあえずは走り続けるしかない。
赤レンガ倉庫。
写真で見ると、それなりに綺麗には撮れ(…以下同文w)
いやはや寒い、とにかく寒い。走り続けよう。
写真を撮るために止まるだけでもきついので、僕は、撮影を省略し、ひたすら走り続けた。
が。この場所だけは取り逃せない。
日本丸とコスモクロック。
横浜港ランにおける、僕の定番撮影スポットだ。
いつしか、かなり空は明るくなってきており、夜明けが近い。急がなければ。
僕は、大桟橋に向けて足を速める。
橋の麓に辿り着いた頃、時刻は6時半を過ぎていた。今日、横浜の日の出時刻は6時50分なので、その、約20分前。
だいたい例年と同じような到着時刻だった。
しかし、例年と違っていたことがひとつ。
なんと、橋の上に向かう道で、入場規制(?)がかかるところだったのである。
さながら、マラソン大会の関門だ。
僕は、ぎりぎり駆け込んで(だから写真もブレブレw)間に合ったけれど、僕のすぐ後ろにいた人たちは、ここを通ることができなくなっていた。
僕は、何とか胸をなでおろし、例年と同じような場所を確保することもできたが、そこでまた愕然とした。
いやはや、とにかく厚い雲がかかっていたからだ。
レインボーブリッジのあたりは、若干切れ目も見られたが、太陽が昇る場所はここじゃない。
この、寂しいビルの脇から昇ってくることになっており、その場所は、猛烈に厚い雲に阻まれていた。最悪だ。
そのため、日の出時刻である6時50分を過ぎ、5分経っても、10分経っても、まったく、太陽の姿を拝むことはできなかった。
そのうちに…。
初日の出の鑑賞を諦めて、帰る人が続出。
僕も、いったんは諦めて帰ろうかとも思った。
しっかり防寒をしてきた人たちがどんどん帰っていくというのに、なぜ僕は、ランニングスタイルで震えながら残っているのか。我ながら馬鹿らしくなってきた。
しかし…。
僕はやっぱり諦めきれなかった。
ランニングは、とにかく「我慢する」ことが大切なスポーツ。耐えることには慣れている。
雨が降っているわけでもあるまいし、ここまで耐えてきたのだから、きっとチャンスはある筈だ!
そう信じて、太陽がある筈の場所を凝視し続けていたところ、雲の切れ間が出現し…。
見えた!ご来光だ!!
時刻は7時10分になろうとしていたが、待ち続けた甲斐があった。
いやぁ、嬉しい。本当に嬉しい。
やっぱり、人生我慢が大切なんだなぁと実感。今年はいい年になりそうだ。