2020年8月。僕の愛したBlackBerryは、本当に、今度こそ、最後の日を迎える。
そして、もう、二度と甦ることはない。
悲しいけれど、それは事実だ。
僕の思いについては、以前のエントリーで詳しく書いた。
だから、終売を記念した《Last Edition》が出るという情報を知って、大きく心が動いた。去年発売されて、あっという間に完売したRed Editionのような、特別仕様モデルが出るのかと思ったからである。
いや、なんなら、Red Editionの再販でも構わない。それでも僕は飛びついた筈だ。
しかし、そんな僕の期待は、大きく裏切られることになる。
今回発表された、Last Editionと呼ばれるモデルの筐体は、現行のKEY2 Black(BBF100-9)と全く同じものだった。
現行モデルとの相違は…。
その筐体に、シリアルナンバーが刻印されていることだけ。
この見本画像にあるナンバーは「No.007」なので、こういったナンバーであれば、ちょっと嬉しいかもしれない。
しかし、それはあくまで例外の話。ナンバーは自分で選ぶことができないため、何ら特徴のない番号に当たる確率の方が圧倒的に高いからだ。
限定299台という台数も中途半端で、例えば、「No.247」という番号のモデルが届いたとしたら、特別感を感じるかどうか微妙。
だから、Last Editionのポイントがこれだけだったら、僕の心は動かなかった。
僕がビビッときたのは、本体ではなく、付録、のほう。
Last Edition限定、BlackBerry KEY2専用のAramid Case(アラミドケース)である。
ケースには、『BlackBerry KEY2, Last Edition, JPN』の刻印も入っているという。
販売サイトであるFOX社Webサイトには、アラミドケースの説明が、このように書かれていた。
「Aramid Case(アラミドケース)」の素材である「アラミド繊維」はスーパー繊維と呼ばれる高機能繊維の代表格で、超強度、超耐性、超軽量などといった特徴を持つ一方で、その加工には高い技術力を要します。
「Aramid Case(アラミドケース)」は、アラミド繊維を高い技術で厚み0.65mmと極限まで薄く加工し、素材の特徴である超強度、超耐性、超軽量の機能をそのまま兼ね備えたスマートフォンケースです。
これを読んで、僕は、「うん、うん」と唸った。
僕は今、アラミドケースの素晴らしさを、iPhone SEで日々実感しているからである。
いやはやこれが、本当に素晴らしいケースで、もはや、他のケースを使う気になれないほど。
そんなアラミドケースが、Last Edition限定でついてくるとなれば、やっぱりこれは見逃せない。
iPhone SE版はDeff社によるブランド製だが、KEY2 Last Edition版は、メーカー不明だから、品質的な不安は感じる。
ただ、その外観は、同じように思えるし、KEY2版ケースの厚みは0.65mmなので、iPhone SE版(0.7mm)よりも薄い。
だからきっと、最高の使い心地を提供してくれると信じた。
そして何より、僕のツートップであるiPhoneとBlackBerryが、お揃いのケースになる、というのが、実に魅力的だった。
僕は、これに思わずビビッときたのだ。
そもそも、BlackBerry KEY2が市場から消えてしまう前に、予備機を確保しておきたい気持ちもあったし、僕が今持っているモデルはシルバーなので、ブラックだと気分転換にもなる。
ということで、僕はやっぱり我慢できる筈もなく…。
(以下、続くw)