今年2月。
TCL社の「BlackBerry」ライセンス契約が切れるというニュースを知った時、僕はこんなエントリーを書いた。
もう一度甦ってもらいたい…とは思いつつ、現実的には厳しいだろうと書き連ねたのである。
しかし、そんな僕の予想は、あっけなく外れた。
《本当の終わり》だと思っていたBlackBerryに、救いの神が現れたからだ。
TCL社によるBlackBerryライセンス契約が切れるのは、今月末。
その直前になって、米セキュリティスタートアップのが、BlackBerryと提携を発表。
BlackBerryに、再び《未来》が訪れることになったのだ。
しかも、そんなに遠い未来じゃない。
来年(2021年)の前半に、5G対応スマートフォンになって戻ってくる!というのだ。
物理キーボード搭載も約束されているため、本気で、BlackBerry KEY2の後継機が期待できそうだ。
これが喜ばずにいられようか。
BlackBerryは、死んだわけじゃなかった。単にお色直しをしていただけ。そう思えるぐらいのスピード復活。
新しくBBのライセンス契約をした、OnwardMobilityというのは、2019年3月創業の無名な会社。
その点で若干の不安は残るものの、従業員には、BlackBerryの出身者もいるらしいし、端末の設計・開発は、FIH Mobileが行うとのことなので、たぶん問題ないだろう。
僕は、つい先日、BlackBerry KEY2のLast Editionを買ったばかり。
もともと持っているKEY2シルバーと共に、《最後の》BlackBerryを、大事に愛でていこうと思っていた。
BlackBerryが市場から消えてしまった後も、古き良き追憶の世界で、過ごしていくつもりだった。
しかし、もう、そんな思い出作りはいらない。
KEY2としてはLast Editionでも、BlackBerryのLast Editionではなくなったからである。
未来があるなら、今は、もっと楽しい。
2021年。
BlackBerryは、いったいどんな姿で再登場するのだろう。本当に楽しみだ。