手に汗握る直線の攻防。最後にまとめて差しきったラインクラフトに感服。
|
着 |
枠 |
馬 |
|
馬名 |
性齢 |
騎手 |
斤量 |
タイム |
着差 |
コーナー順 |
3F |
人 |
○ |
1 |
5 |
8 |
|
ラインクラフト |
牝3 |
福永祐一 |
54 |
1.21.2 |
|
9-9 |
34.3 |
1 |
△ |
2 |
4 |
6 |
|
デアリングハート |
牝3 |
武幸四郎 |
54 |
1.21.2 |
頭 |
4-5 |
34.9 |
7 |
▲ |
3 |
6 |
10 |
|
エアメサイア |
牝3 |
武豊 |
54 |
1.21.3 |
クビ |
6-6 |
34.7 |
3 |
◎ |
4 |
7 |
13 |
|
ディアデラノビア |
牝3 |
安藤勝己 |
54 |
1.21.3 |
クビ |
13-8 |
34.2 |
2 |
△ |
5 |
8 |
14 |
|
ジェダイト |
牝3 |
デムーロ |
54 |
1.21.4 |
3/4 |
2-1 |
35.2 |
4 |
|
6 |
7 |
12 |
|
モンローブロンド |
牝3 |
佐藤哲三 |
54 |
1.21.6 |
1 |
3-2 |
35.3 |
8 |
△ |
7 |
2 |
2 |
|
カシマフラワー |
牝3 |
松永幹夫 |
54 |
1.21.6 |
クビ |
6-6 |
35.0 |
6 |
|
8 |
8 |
15 |
|
コスモマーベラス |
牝3 |
長谷川浩 |
54 |
1.21.7 |
クビ |
8-9 |
34.9 |
10 |
|
9 |
3 |
4 |
|
ブリトン |
牝3 |
小池隆生 |
54 |
1.21.8 |
3/4 |
4-2 |
35.4 |
13 |
|
10 |
5 |
9 |
|
ツルマルオトメ |
牝3 |
小牧太 |
54 |
1.22.1 |
2 |
14-11 |
34.8 |
11 |
|
11 |
4 |
7 |
|
フローラルパレス |
牝3 |
池添謙一 |
54 |
1.22.2 |
3/4 |
14-11 |
34.9 |
5 |
|
12 |
3 |
5 |
|
アイノグレース |
牝3 |
幸英明 |
54 |
1.22.2 |
ハナ |
12-11 |
35.1 |
9 |
|
13 |
1 |
1 |
$ |
キャントンガール |
牝3 |
本田優 |
54 |
1.23.3 |
7 |
9-15 |
36.4 |
12 |
|
14 |
2 |
3 |
|
スズカパサー |
牝3 |
和田竜二 |
54 |
1.23.9 |
31/2 |
9-11 |
37.0 |
14 |
|
15 |
6 |
11 |
|
フジノハゴロモ |
牝3 |
熊沢重文 |
54 |
1.25.5 |
10 |
1-2 |
39.4 |
15 |
LAP | 12.1-11.0-11.3-11.7-11.5-11.3-12.3 |
---|
通過 | 34.4-46.1-57.6-68.9 | 上り | 69.1-58.1-46.8-35.1 | 平均 | 1F:11.60 / 3F:34.80 |
---|
単勝 | 8 \180 |
複勝 |
8 \120 / 6 \350 / 10 \140 |
枠連 | 4-5 \870 (4) |
---|
馬連 | 06-08 \1870 (7) |
---|
ワイド | 06-08 \560 (6) / 08-10 \210 (1) / 06-10 \1040 (12) |
---|
馬単 | 08-06 \1880 (6) |
---|
3連複 | 06-08-10 \2020 (4/455) |
---|
3連単 | 08-06-10 \9800 (21/2730) |
---|
実に見応えのあるレースだった。
内しか伸びないトラックバイアスがある(としか思えない)中山と違って、
阪神はきっちり外からも伸びるので、非常に迫力のある追い込みが見られる。
直線で包まれて行き場をなくした先週の轍を踏むまいと、3角から仕掛けた
アンカツの仕掛けは予定通りだったろう。
ディアデラノビアもそれに応えて、エアメサイアと併せ馬の形で伸びてきた。
しかし、アンカツにとって、いくつもの誤算が重なった。
白梅賞では、並ぶ間もなく交わしたエアメサイアが、今日はどうしても
交わせない。これは、連闘での疲れがあったとは言えまいか。
そして、内の経済コースから一足先に抜け出していたデアリングハート。
エアメサイアと叩き合いながら、この馬も何とかしなければ、とアンカツは
思っていた筈だ。
ゴール直前まで、ほとんどこの3頭の競馬に見えた。
何とかして桜の権利が欲しかったディアデラノビア陣営、そしてアンカツと
しては、なんとか叩き合いの中で残って欲しいと思ったに違いない。
しかし、後門の狼、ラインクラフトが最後の最後に鬼脚を繰り出して、
3頭まとめて差しきってしまった。
その結果、4頭の中で、最も早い上がりを使いながら、ディアデラノビアは
4着に沈んでしまった。なんという結末だろう。
渾身の思いで連闘を決め、かつ、最後の最後まで3着圏に残りながら、
桜の切符は、またしてもディアデラノビア陣営には届かなかったのだ。
ラインクラフトからの差は、わずかに「アタマ+クビ+クビ」に過ぎないが、
これも、また、競馬なのである。
個人的な感想として感じるのは、どうにも今年のアンカツは歯車がよくない、
ということだ。
去年までのアンカツであれば、勝つことはできないまでも、きっちり
権利だけは確保していたような気がする。
ここで4着になってしまうことが、今のアンカツの状態を示してはいまいか。
反対に、福永は、豊富な有力馬を擁して、冴えに冴えまくっている。
騎手の明暗が見事なまでに映し出されたフィリーズレビューであった。