先週末の日曜日は、足柄峠に赴いた。
8月11日の「山の日」以来、約1ヶ月半ぶりの峠走を行うためだ。
僕は、峠走を行う場合、ターミナルとなる山北駅に、朝8時13分に着く電車で向かうのが常だった。
麓に存在する山北町健康福祉センターのオープンが8時半。
施設内にあるロッカーへ、荷物を預けて走るには、一番都合がいい時間帯だったからだ。
同じことを考えているランナーは多く、山北健康福祉センターは、開館前から行列になることも多々。
実際、山の日においても、かなりの人数が集まっていた。
峠走は、ランニングクラブなどが集団で走ることも多いから、そうすると、一気に参加人数が増幅する。
ロッカーの数は20程度しかないため、大規模な集団に先んじられると、足りない可能性もあり得るほど。
僕はこれまで、ロッカーが埋まっていた経験をしたことはなかったけれど、先週末は、ちょっと心配だった。
山の日の時期よりは気温が下がって走りやすくなった上、日曜日は、晴れ予報になっていたからだ。
世間的三連休*1のうち、スッキリ晴れる予報だったのは、この日曜日だけ。
この日は、きっと混む。僕は、そう予感して、作戦を変更することにした。
また、今回は、「峠走後」に、ちょっとした計画をたてており、その実現のためにも、少しでも早く走り終える必要があった。
ということで…。
僕は、始発を乗り継いで、いつもよりも断然早く、足柄峠に到着した。
山北駅着、6時59分。
以前ならば、こんな時間に到着しても、あまり意味がなかった。施設内のロッカーを使うことができないからだ。
着替え等の荷物なしで、あるいは、荷物を背負って走るならば問題ないが、前者だと、峠走後に温泉でのんびりできないし、後者は重荷になって、下りのスピード練習に支障が出る。
ということで、泣く泣く(?)施設の開館を待つしかなかったのだけれど、その必要はなくなった。
今年の6月、久しぶりに出かけた峠走の際、新しいサービスが開始されたことを知ったからである。
山北健康福祉センターで、いつものように、開館時刻になるのを待っていると…。
扉の前に、このような案内*2が表示されていた。
おぉ、なんと24時間利用可能なロッカーができたのか。
僕はちょっと驚いた。
ただ、この時は、もうすぐ開館時刻だったから、僕はそれを利用しなかった。施設内ロッカーの方が安い(200円)上に、下山後も便利だと思ったからだ。
しかし、僕は、それを心に留めていて、いつか利用しようと思っていたのだ。
そして、今回。
早朝峠走を決心した僕は、ここを利用することにして、現地へ朝7時に到着。
もちろん、山北健康福祉センターは閉まっていたが、施設の東側に回ってみると…。
あった!
たったの8台だったけれど、それで必要十分。もちろん、誰もまだ利用しておらず、ガラガラだった。
先んずれば峠を制す!だ。
ロッカーの価格は300円なので、施設内のものよりも100円高かったが…。
最新型なのか、サービスドアなどというものもついていて、便利そうに思えた。
このロッカーに荷物を収めて、さぁ、峠走のスタートだ。
午前7時過ぎ。麓の山北鉄道公園から見た空。
雲は出ているものの、晴れて、気持ちのいい朝だった。やおら、走り出す。
麓から9km地点。いつもの定点撮影地だ。
気温は20℃。山の日よりも10℃も低い。清々しい風が吹いていて、快適だった。
僕は、この地点まで割と順調に駆け上ってきたのだけれど、峠走できついのは、ここからの3km。
傾斜はだんだんきつくなり…。
14%近くにまでなるため、実に苦しい。
僕の崇拝する岩本能史先生は、
「どんなにゆっくりでも、この上り坂を走り続けることが、心肺トレーニングになる。」
と説いている。
しかし、残念ながら、僕は今回も少し歩いてしまった。
心もちょっと折れそうになったけれど、それでも何とか力を振り絞って…。
足柄万葉公園に到達!
晴れていれば、ここから富士山が見えるのだけれど、先週は、厚い雲に覆われていて、臨むことができなかった。
通常僕は、ここで引き返すことが多かったが、この日は、早朝スタートでちょっと時間もあったため…。
静岡県への県境を越えて…。
足柄峠の山頂まで脚を伸ばした。
…と、言っても足柄万葉公園から500m程度なので、たいした距離ではないのだけれど。
ここは、金太郎のお膝元ということもあって、このような看板も設置されている。
以前、ラン仲間と一緒に走った時は、パネルに顔を入れて遊んだりもしたのだけれど、この日はひとりだったため、見送り*3。
この近くには、トイレや自販機などもあるため、僕は、それでちょっと時間を潰した後…。
神奈川県への県境を越えて、引き返し。
ここからは、峠走の第二部が待っている。
苦しい上りは、もう終わった。後は、重力に任せて、ストイックに駆け下りるだけだ。
フィニッシュ地点には温泉が待っているし、この日は、その後に計画もあったから、僕は、それを夢見ながら駆け下りた。
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