昨日。
東京マラソン2018の先行エントリーをしていた時、一瞬だけためらった瞬間があった。
ONE TOKYOのWebサイトから、先行エントリーの受付サイトに入ると…。
まずは規約が表示され…。
先行エントリーの登録画面が表示された。
ONE TOKYOメンバーは、氏名や住所などを登録済みなので、ここには(今回は消してあるけれど)僕の個人情報が表示されている。
ひととおり確認。
参加賞 Tシャツのサイズ、フルマラソンの参加経験、記録などを入力。
ここまでは、どんな大会でも入力を求められたりするので、簡単だった。
僕が一瞬迷ったのは、次の項目。
手荷物預けの有無。去年までは、登録情報の中になかった項目だ。
手荷物なしでの参加など、僕は想定していなかったので、迷う余地はない…と思ったが、「手荷物を預けない方は…フィニッシュエリアでは、オリジナル防寒ポンチョをお渡しします!」という項目が少し気になった。
ということで詳細を確認してみると…。
なるほど。
ニューヨークシティマラソンの方式に倣ったわけか。僕は、一瞬、オリジナルのポンチョが欲しいなぁ…と思ったが、やっぱり考え直した。
僕にとっては、メリットよりもデメリットの方が大きいと思ったからだ。
僕が考える「手荷物なし」のメリットは以下の2点。
- フィニッシュ後、荷物預かり所の日比谷公園*1まで、延々と歩かされずに済む。
- オリジナル防寒ポンチョがもらえる
それに対して、僕にとってのデメリットは以下の通り。
- スタート地点(新宿都庁)まで、防寒用の服を着ていった場合は、処分されてしまう。
- フィニッシュ後、靴を履き替えることができない*2。
- スマホ、最低限の現金、交通系ICカードなどを携行して走らなければいけない。
- 自宅最寄り駅まで電車に乗る際、防寒ポンチョで帰るしかない*3。
- 当日、厳寒や豪雨などになった場合でも、帰宅するまで着替えられない。
オリジナル防寒ポンチョは確かに魅力的だが、僕にとっては、デメリットが大きすぎる。
と、僕は冷静に考えて、「手荷物を預ける」(デフォルト)の選択で進めた。
もちろん、これはあくまで《僕の場合》であって、その事情はランナーによって異なるだろう。
どのようなランナーが、「手荷物預けなし」に向いているかについて、Webサイトでも案内が出ていたが、これに、僕は大きな疑問を感じた。
いやいやいやいや。このおすすめポイントはおかしいだろう。僕は、大きく異を唱えたい。
- フルマラソンの完走経験のあるランナー
対象者が多すぎ。
確かに、「東京マラソンが初めてのフル」という人もいるのだろうけれど、完走経験のあるランナーの方が、どう考えても多い筈。
そもそも、なぜ、フルの完走経験があると手荷物預けなしがオススメになるのか、意味不明だ。
- 東京都内・フィニッシュエリア近辺に住んでいる、または宿泊しているランナー
フィニッシュエリア近辺…はわかる。
が、「東京都内」という範囲指定は横暴。東京は、都下を含めれば、電車で1時間以上かかる場所などいくらでもあるからだ。
もしも東京都の外れから参加する場合、防寒ポンチョひとつで、電車を何本も乗り継いで帰るのは、流石に厳しいだろう。
- フィニッシュ後、友人や家族と合流できるランナー
これはまぁ、僕も考えていたことなので、納得できる。
だから、もしも荷物なしのおすすめランナーについて書くとすれば、以下のような文面にする。
- フィニッシュ地点の東京駅至近に在住、もしくは宿泊しているランナー
- フィニッシュ後に友人や家族などと合流できるランナー
この2つだけじゃないかなぁ…。
Webサイトでのおすすめ文書を鵜呑みにして、例えば、「フルマラソン完走の経験がある」というだけで、「手荷物預けなし」を選んでしまうと、大きく後悔する可能性もある気がする。
東京マラソン当日は、晴天とは限らない。
氷雨や雪になる可能性だってある。そんなときに、フィニッシュ後、ポンチョひとつで震えながら帰宅するというのは、あまりにも過酷だ。
手荷物預けなしを選択するにあたっては、そうなる可能性も踏まえて、十分慎重に考えて決断すべきだと思う。
まぁ、メリットデメリットの感じ方は人それぞれだろうし、例えば、どんなにデメリットがあろうと、「それでもポンチョが欲しい!」と思うのであれば、荷物預けなしを選べばいいだけ。
だからまぁ、これは余計なお世話と言えるのだけれど、個人的には、主催者側のおすすめポイントに納得いかなかったので、書かずにはいられなかった。