昨日の東京地方は、久しぶりの雨になった。
僕は、基本的にどんな天気の日でも走るが、真冬の冷たい雨の中を走るのは、少しだけためらう。
氷雨のサロマでリタイアした苦い記憶が甦り、抵抗感を覚えるのだ。
しかし昨日は、昂揚した気分で夜明けの街に繰り出した。
雨は降っていたものの、屋外の気温は、この数日よりかなり高くて、16℃。まともに走れば、汗をかく温度と言える。
ならば、何の問題もない。
降りしきる雨は、シャワー代わりになって、汗を洗い流してくれる筈。
シャワーランの季節、到来だ。
僕が走っていた時間は、それほど大降りにはならず、シャワーランならぬ、ミストランといった感じではあった。
でも、冷たい雨粒は、身体に心地よくて快適。蒸し暑い日よりは何倍もいいと思う。
コロナ禍でのランニングにおいて、雨の日のメリットは、シャワー効果だけにとどまらない。
悲しいかな今は、公道を走る際にもマスク類の装着が必須になってしまった。
ランニング用のバフであれば、普通のマスクよりは断然楽だが、それでも、やっぱり息苦しい。
しかし、雨の日は、呼吸が少しだけ楽になる。
また、雨が降ると、人出が少なくなるのもメリット。
僕は、もっぱら夜明けの時刻に走っているから、人通りは、もともとそれほど多くないが、それでも、散歩人や、他のランナー達がいる。
しかし、いざ雨が降ると、すれ違う人が皆無に近い状況となるので、一時的にバフを外して走ることも可能だ。
雨の中では、集中力も増すため、淡々とストイックに走れるのも気に入っている。
まさに、シャワーランは、いいことずくめなのである。
唯一の難点は、《靴がぐちょぐちょになること》だが、これは、《雨の日専用シューズ》を用意することで解決。
履き古して、お役御免になりかけていたシューズが、第二の人生(靴生?)を務めてくれるから大丈夫。
ということで、昨日も僕は、最高のシャワーランを敢行。身体を、そして心を、洗い流すことができた。
コロナ禍も、シャワーが洗い流してくれればいいのになぁ…。