嬉しいニュースが飛び込んで来た。
僕が最も好きなランナーである「大迫傑」選手が、またしても日本記録を更新したというニュースだ。
昨日、12月7日に開催された「スペイン・バレンシア・マラソン」を2時間4分55秒で走破。
2021年に鈴木健吾選手がマークした日本記録(2時間4分56秒)を、4年ぶりに更新した。
バレンシア・マラソンは、アップダウンが全くない「超高速」フラットコースで、近年人気のレースとなっている。
とはいえ、そのレースにしっかりと照準を定め、しかも、ちゃんと結果を出すところが、いかにもストイックな大迫選手らしくて素晴らしい。
しかも、自身にとって3度目の日本新記録なのだ。
初の衝撃は、2028年のシカゴマラソン。
このレースで、大迫選手は同年に設楽悠太選手が作った日本記録を更新。
日本人として初めて、2時間5分台でフィニッシュしたのだ。
このレースには、僕もたまたま出場していたので、尚更インパクトが大きかったことを思い出す。
その後、2020年の東京マラソンで自身の記録を更新する2時間5分29秒をマーク。
さらに進化を見せつけた。
圧巻だったのは、2021年の東京オリンピック、男子マラソン部門。
大迫選手は、「このレースを最後に引退する」と宣言し、退路を断って臨み、日本人最高となる6位入賞。
この時の男泣きには、本当に痺れた。
僕は、「まだまだやれるのに…若いのに…どうして引退してしまうのか」と惜しんだが、このレースが最後という思いがあったからこその、意地の入賞だったと思う。
2022年。
大迫傑選手は、こんな言葉とともにカムバック。
ランニングが連れてきてくれるものなんてないような気がしてて。
むしろ存在するいろんなノイズを走ることによって置き去りにしていくような感じ。
今はただ、またレースを走ってみたいって思ってる。
もっとシンプルに。もっと真っ直ぐって。
そう思ったら、もう熱が冷める前にすぐにアクションしたいタイプで。
走り終えたけど、また走りはじめたいなって。また始めたっていい。何度だって。何度でも。
いやぁ、格好いいじゃないか。
こういう形で、まっすぐに自分の気持ちを吐露するところが、大迫選手の大きな魅力だと思う。
僕はもちろん歓喜した。
Xで自身が語っていたように、大迫選手の人生なのだから、立ち止まるのも自由だし、走り始めるのも自由に決まっている。
ただ、一度途切れてしまった気持ちを取り戻し、さらに結果を出していくのは、なかなか難しい筈。
しかしそれさえも、しっかり乗り越えて、またしても日本記録を更新してしまうのだから、やっぱり、大迫ハンパない!
今回の結果で、2時間6分30秒以内の条件をクリアし、27年に開催予定のロサンゼルス五輪代表選考会となるMGCの出場権を獲得。
ロス五輪への出場も見えてきた!
ますます期待だ。


