感動したーーっ!
いやぁ、素晴らしいレースだった。
30kmあたりからスパートしたキプチョゲは、その後、後続を突き放す一方。
まるで、ひとりだけ別のレースを走っているかのような大圧勝だった。
人類最速の男は、口笛を吹くかのように、余裕綽々で五輪マラソン連覇を達成。
いやはや、凄い、凄すぎる。
日本のエース、大迫傑は6位入賞でフィニッシュ。
スタートからずっと先頭集団にいて、35km過ぎから、8位→7位→6位と順位を上げていくところは、ゾクゾクした。
キプチョゲ大独走により、2位集団の4人が、銀銅メダル争いで結束。
その後ろで、ぽつん一人旅の6番手というのは、非常に厳しい限界だったと思う。
しかし、そこからはしっかりと6位を守り抜き、有終の美を飾った。
レース後のインタビューで、何度も何度もバスタオルで涙を拭いながら、答えていたのが印象的。
僕もつられて泣きそうになってしまった。
大迫傑の素晴らしいところは、自分なりのビジョンを貫きながら、かつ、有言実行を果たすこと。
今回、ラストマラソンを宣言し、退路を断って臨んだレースで、しっかりと結果を出した。素晴らしいというしかない。
まだまだやれると思うのに、これが最後のレースというのは本当に残念だ。
自分の入賞は、次の世代に繋げられるというコメントも、大迫らしくて最高だった。