数日前。このようなメールが送られてきた。
《バーチャル》ニューヨークシティマラソンの告知メールだ。
今年は10月23日~11月7日の期間で実施されるとのこと。
僕は去年、このレースに参加した。
2020年に、僕がフルマラソン距離を走ったのは、このレースだけ。
ひとりランだったので、とてもキツかったけれど、いい思い出になった。
だから僕は、今年も参加するつもりだった。
エントリーの開始時間は、日本時間の6月11日、深夜1時から。
その参加形態は、有料・無料あわせていくつかあったが、去年と同じ「Finisher Medal」コースでの参加ならば、別に焦って登録する必要はなかった。
エントリー期間は、1ヶ月以上あるからだ。
しかし僕は、先着順での登録となる「Guaranteed Entry」枠での参加を狙っていたので、深夜1時からのアクセスが必須だった。
この「Guaranteed Entry」枠には…。
完走者特典として、「ニューヨークシティマラソン 2022」の出走権が付与されるからである。
参加費は$180かかってしまうが、「ニューヨークシティマラソン」の出走権はプラチナチケットであり、それが$180で得られるなら、実にお得。
ただ、それだけに、このエントリー合戦は壮絶を極める。
実は去年も、このコースでのエントリーを狙っていたのだけれど、受付時間になっても、全くサイトに入れず、いざアクセスできたときにはSOLD OUTになっていた苦い経験がある。
だから今年も、きっとダメだろうなぁと思った。
去年同様、結局は「Finisher Medal」コースでエントリーすることになるんだろうなぁと思っていた。
エントリー開始時刻まで1時間を切ると、昨年同様、Webサイトがメンテナンス中となり、カウントダウンが開始された。
僕は、ちょっとした興奮を覚えながら、開始時刻になるのを待っていた。
深夜1時。
案の定、アクセス集中の表示となり、僕は、順番待ちの表示に飛ばされた。
Webサイトにアクセスできるようになるまで、20分間もかかる見込みだという。
あぁ、今年も、アクセスできた時にはSOLD OUTのパターンか…と思い、僕は大いに落胆しつつ、画面を眺めていた。
しかし、意外にも実際の待ち時間は短く、5分程度でアクセスができるようになった。
そして…。
おぉぉ、まだ「Guaranteed Entry」枠でのエントリーが可能だ!
僕は大いに驚きながら、しかしまだ、安心はできないと思った。
いざ手続きを進め、最終画面のボタンを押した時に、「SOLD OUT」になっているケースもよくあるから、油断は禁物。
ということで、焦りながらも慎重に、僕は、エントリーのための必要項目を埋めていった。
アンケートへの回答とか、寄付の有無とか、さまざまなトラップ項目をくぐり抜け…。
最終画面に到達。
ここでチェックアウトボタンを押し…。
エントリー、完了!
確認メールも送付されてきた。感動がこみあげる。
僕は、2年越しの夢が叶って、本当に嬉しくなったが、ここでハタと気がついた。
まだ、安心するのは早い。
「ニューヨークシティマラソン 2022」の出走権は、今年の《バーチャル》ニューヨークシティマラソン完走者特典なのだから、まずは、このバーチャルレースを無事に完走しなければならないのだ。
それを考えるとちょっとブルーになったが(何でだよw)でも、ゴールの先にニンジンが待っているとなれば、何とか頑張れそうな気がする。
懸念材料はもうひとつ。
ニューヨークシティマラソン 2022が開催される来年の秋。
その時点で、アメリカへ自由に渡航できるのだろうか?ということだ。
今は、「海外旅行どころじゃない」状況になっているだけに、不安な思いがこみあげる。
流石に、1年半後には、コロナ禍も収まっていてくれると信じたいのだけれど…。