ということで、僕は、8年間歩み続けたBlackBerry Boldと決別した。
しかし、僕は、Boldと決別しても、BlackBerryと縁を切るつもりはなかった。
この3月末でBIS(ブラックベリーインターネットサービス)関連のネットワークサービスが終了してしまうため、BISに依存するBoldシリーズは、「ほぼ」利用価値がなくなってしまう*1。
しかし…。
この端末ならば、問題いらないからだ。
そう、BISに依存しない、BlackBerry OS 10を搭載した、BlackBerry Classicへの乗り換えである。
この3月末で9900が使えなくなるのをきっかけに、僕はこれに乗り替えようと、ずっと心に決めていたのである。
9900との筐体比較。
一回り大きなサイズになってしまうが、発話、終話キーもあるし、トラックパッドも搭載。
一見は、9900の「後継機」であるかのように見える端末だ。
僕は、このClassicを、今回あらためて入手したわけではなく、2年前から持っていた。
入手直後は、結構アツくなって、各種インプレッションなどもあげている。
今回のエントリーに掲載した写真も、要は、その時のエントリーからの流用になる。
Classicは、質感がよかったし、その大きさも許容できそうな気がしていた。
OS10を搭載した、新しいBBのメニューも新鮮だったので、9900と併用して使っていくつもりだったのだけれど…。
ダメだった。
とにかく、日本語変換が酷すぎる。精度が悪い上に、文字を選択するためには、いちいち画面をタップしなければいけないのが、実に面倒。
9900を使っているような感覚で、スペースキーを押すと、そのまま確定されてしまうのだ。
いやはやこれが本当に使いにくくて、イライラした。9900では、(変換精度はともかくとして)実に快適な入力ができるため、それと比較すると、雲泥の差。
筐体としては、9900のスタイルを踏襲しているだけに、「似て異なる」使い勝手にイライラが募った。
こんな使いにくい端末を、最高の9900と併用なんてできるもんか。
だから僕は、そのまま2年間も眠らせ続けることになってしまったのだ。
ただ、今回はもう、そんなことは言っていられない。
9900を使い続けたくても、もう、それは不可能。
それでも、BlackBerryのQwertyキー入力にこだわりたいのであれば、今の僕は、Classicに移行するしか、手がない。
「併用」は無理でも、「移行」ならば、慣れで解決できるのではあるまいか。
ということで、今回、割り切って、Classicを使うことに決めたのだ。
僕にとっては、ほぼ2年ぶりの利用となるが、軽く給電し、スイッチを入れたらすぐに立ち上がった。
初期設定などは2年前に終了しているため、実にスムーズだった。
SIMは、すぐに認識。メニューなどは、完全日本語表示されているし、技適もあるので、普通に日本で発売されていてもおかしくない端末だ。
9900でとったバックアップデータも、スムーズに移行できた。
アドレス帳やメールなどは言うまでもなく、パスワードキーパーなどのデータもしっかり引き継ぐことができたので、ちょっと感激。
僕にとっては2年ぶりということもあって、操作性は新鮮で、かつ、使いやすそうな気もした。なんだかんだいっても、9900よりも新しいOSを搭載しているので、全体的な使い勝手は向上しているのだ。
日本語入力は相変わらず酷くて、泣けてきそうになったが、「慣れるしかない」状況になった以上、きっと慣れが解決してくれるのではないか…と信じた。
BISに依存しなくなったことで、Webの読み込みなども早くなったような気がするし、タッチパネルの感度もいいので、ブラウジング端末としても、それなりに快適。
なんだ、意外に使えそうじゃないか。乗換成功だ!と思っていたのだけれど…。
僕のBB Classicには、とんでもないトラップが潜んでいた。
*1:通話とSMSだけなら継続利用できるが、それでは、BBを使う意味がない。