無駄に長い前置き。(飛ばし推奨)
今回のコロナ罹患で、僕がもっとも辛かったのは喉だった。
紆余曲折を経て、ようやくまともに戻ってきたけれど、罹患直後は、唾を飲み込むことさえ辛かった。
当然まともな食事はできず、僕は、どんどん気力を失っていった。
このままでは弱っていくばかりなので、何とかしなければ…と思ったのだけれど、どうにも食欲がわかない状態で、困った。
例外はバニラアイスクリーム。
その冷たさ、柔らかさ、甘さは、痛んだ喉にも抵抗がなく、むしろ気持ちよくしてくれた。
しかし、アイスクリームだけでは回復には繋がらない。
これは広義の乳飲料とも言えるので、栄養もあるにはあるが、それだけではどう考えても足りないからだ。
その後、ウィダーインゼリーなどを冷やして飲むことで、喉が苦しくても、それなりの栄養をとれる食べ物があることを発見。
これでとりあえず一安心…と言えるのだけれど、ちょっと味気ない食事となることは否めなかった。
機械的に食事を「こなしている」だけの気分になるので、どうにも楽しくない。
だから、その後少し喉の調子が良くなってくると、僕は、まともな食事が食べたくなってきた。
ご飯やパン類は、まだうまく喉を通りそうな気がしなかったけれど、麺類なら。
僕は普段滅多に麺類を食べないが、「冷たい麺」系なら、喉越しも悪くないし、こういう時には向いている筈。
ということで、近所のまいばすけっとに行き、ざるそばかサラダうどんでも買おうと思ったが…。
チルドコーナー手前にあった冷凍食品コーナーで、ふと目に留まった商品があった。
運命の出会いと、その価格。
レンジで冷たく仕上がる冷やし中華。
僕は初めてその存在を知ったのだけれど、調べてみると、もう何年も前から存在しており、ニチレイの「夏定番商品」ということがわかった。
冷たいことが《売り》の冷やし中華が、なぜ、レンジでできるのだろう?
その値段は税込387円だったが、ポイントが60ポイントもつくし、悪くないと思った。
何より、レンジで冷やし中華を作れるというユニークさを確かめてみたくて、購入。
外装
外装には、商品の開封写真の下にこんな表記が書かれていた。
※本商品には氷が入っています。
氷が入っているのか!
なるほど、それで冷やす仕組みなのかと思ったが、ちょっと不思議な思いを抱いた。
まぁ、食べてみてのお楽しみだ。
原材料
食品添加物がいろいろ気になるけれど、それを気にしていたら、冷凍加工食品などは殆ど食べられなくなってしまう。
人工甘味料が入っていないだけマシと考えたい。
5種類の具材が、そこそこちゃんと表記されているのも好感。
煮豚、オクラ、蒸し鶏、金糸卵、しょうが塩漬け。
その好みはともかくとして、「謎の具じゃない」というのはホッとする。
カロリー
393kcal。
なんと、400kcalを切っている。麺だけじゃなく、5種の具材が入っているにも関わらず、ライトな印象。
まぁ、ボリュームが少ないんだろうということは予想できるけれど、たんぱく質が16gも含まれているから、腹持ちはそこそこ良さそうだ。
調理方法
外袋から商品を取り出し、トレイからタレ袋を取り外す。
トレイのみを、ラップをかけずに電子レンジで3分程度加熱する。
加熱が終わったら、具材トレイを外し、麺とタレを合わせて30秒程度かきまぜ…それに具材を盛り付けて、出来上がりとのこと。
では、実際にやってみよう。
外装開封直後之図
おぉ、確かに氷が入っている。それも想像よりたっぷり入ってる感じだ。
これが適度に溶けて、それで冷たくなる…のか?
加熱後之図
氷はまだ若干溶け残っている感じ。
これに冷たいタレを入れて30秒程度かき混ぜ、そして最後に具材を載せて…。
完成!
諸般の事情により、オクラが入っていないのだけれど、その代わりプチトマトを入れてみた。
味の総評。
タレはちょっと甘めで、酸味は殆どない。でも、個人的にはアリだと思う。
煮豚(のかけら)は、もう少しボリュームが欲しいところだったけれど、蒸し鶏や金糸卵は悪くなかった。
プチトマトを入れたのは正解で、囓ると冷たい水分が口内に飛び散るため、喉にはとても気持ちがよかった。
好みで、キュウリやハムなんかを入れてみてもいいと思う。
全体的には気に入ったが、「思っていたほど冷たくなかった」のがちょっと残念。
トレイをレンジにかけている間、タレを放置しておいたら、すぐにぬるくなってしまったので、短時間でも冷凍庫に入れておいて、それで麺とともにかき混ぜると、より良かったのかもしれない。
オクラが入っていること以外は、それなりに満足できたので、喉が完全回復しても、またリピートしたい商品だ。