長い間、僕の「BlackBerry Classic」は、押入の中で眠り続けていた。
かれこれもう、8年も眠らせている上、BlackBerry 10という独特なOSを搭載しているために、今はもう、殆ど使いようがない。
だから僕は、その存在さえも忘れていたし、普通なら、このままずっと眠り続ける運命だった筈だ。
しかし、わけあって僕は、久しぶりにそれを取り出した。
何しろ8年も前のスマートフォンだから、まともの立ち上がるかどうかも不安だったのだけれど…。
micro USBケーブル(このあたりが時代を感じる)を繋いでみると、普通に充電が進み、何の問題もなく起動した。
家のWi-Fiに繋いでみたら、時刻もすぐに補正され、今日の日付が表示された。
いやはや懐かしい。
今はもういない「Twitterの鳥」が、62件もの新着通知を表示してくれており、2017年当時のツイートを見ることができた。
何だかタイムスリップをしたような気分だ。
僕が購入したBlackBerry Classicは、入手時から不具合が絶えず、運用開始までに四苦八苦したことを思い出す。
なんとか使えるようになったものの、日本語入力がダメダメで、折角の極上物理キーボードが泣いていた。
その後数ヶ月すると、Android OSを搭載したBlackBerry KEYoneが登場したため、僕は、それに乗り換えを敢行。
そのため、このBlackBerry Classicは、殆ど利用することなく、お蔵入りをさせていたのだ。
だからこそ、8年ぶりでも問題なく起動したのかも知れない。
キーボードのクリック感は抜群。
しかも、筐体の幅が広いから実に打ちやすい。
BlackBerryシリーズの中でも、一番と言えるほどのキーボードだと思う。
僕は久しぶりにキーをプチプチと押してみたが、入力しているだけで幸せな気分になれるキーボードだ。
反対に、ちょっと残念なのが背面。
杜撰に保管していたため、加水分解が進んでしまっており、ベタベタになっていたのである。
慌ててアルコール入りのウェットティッシュなどで手入れをしてみたものの、今度は、そのホコリが付着する始末。
ベタベタは若干とれたけれど、いやはや美しくない。
ただ、Treo 750vやGalaxy Cameraほどの壊滅的な状態に至っておらず、それだけが救いだった。
スペック的に、実用はかなり難しくなっているけれど、Webを見るぐらいならば、全く問題ない。
今日は参議院選挙の投票日。
大きく歴史が変わるかも知れない、運命の選挙が幕を開ける。
BlackBerry Classicも無事立ち上がったことだし(関係ないw)、さぁ、投票に行ってこよう。