書きたいことはたくさんある。
僕は今、大阪にいて、明日は大事なレースも控えている。
ランナーブログであるなら、そのことについて書くのが「筋」なのかもしれない。
それに、今日は色々と動き回ったので、体はくたくた。レース前日なのだから、ブログなんて書いてないで、寝たほうがいい。
でも。
やっぱり、僕は、今日どうしても書き残しておきたいことがある。
今日はクイーンファンにとって、大事な記念日。バンドのリードボーカルである、フレディ・マーキュリーの命日だからだ。
と。
偉そうに書き始めているが、僕がそのことを知ったのは、つい最近の話。
そもそも、今月、「ボヘミアン・ラプソディ」を見に行くまでは、クイーンの楽曲には、ほとんど興味がなかったし、ボーカリストの名前がフレディ・マーキュリーであるということすら、掌握していなかった。
しかし…。
映画好きの友人に激賞され、観に行ったとたんに、僕は、この映画に痺れまくり、一瞬にして、クイーンの虜になってしまった。
Queen - Live at LIVE AID 1985/07/13 [Best Version]
この動画を見るたびに、映画の感動が蘇ってきてたまらなくなったし、YouTubeに多数アップされている、プロモーション動画も観まくり。
さらに、Amazon Music unlimitedでは、クイーンの曲が聴き放題(素晴らしい!)なので、僕は、コアのファンから数十年遅れで、さまざまな曲を聴き続けている。
あぁ、こんな素晴らしい、心に響く楽曲を作り続けていたバンドだったなんて。
僕はそれを「リアルタイム」で体験できる世代だったにも関わらず、それをスルーしてしまっていたことを、本当に後悔した。
でも、たとえ数十年遅れだろうが、どんなにファン歴が浅かろうが、好きになってしまったのだから仕方がない。
ということで、僕は、再び、「ボヘミアン・ラプソディ」を見に行くことに決めた。
それも…。
なんと、生粋のファンが集まっている(筈の)“胸アツ”応援上映だ。
これは、上映中に声を出したり、歌ったりしてもOKというもので、楽曲が流れる際には、英語の歌詞も表示される。
僕は、ファン歴1週間で見に行ったが、サントラ盤を聴きまくっていたので、少なくとも、映画に出てきた歌は、一緒に口ずさめると思った。
僕の周りは、おそらく、クイーンファン歴何十年という人ばかりだろうから、その大合唱に混じって歌い、感動を共有させてもらおう。
そんなことを考えて、とてもワクワクした。
上映場所は、TOHOシネマズ日比谷のプレミアムシアター。
“胸アツ”応援上映は、各所で開催されているが、通常スクリーンで「こじんまり」と開催されているところばかりだった。
僕は、初回をTOHOシネマズ新宿のTCX*1&Dolby ATMOSという極上のスクリーンで鑑賞したため、できれば、同じ環境か、IMAXで見たかった。
プレミアムシアターは、Dolby ATMOSでこそないが、TCX上映であり、専用のスピーカーも使っているということだったので、これならば、映像と音を堪能した上で、“胸アツ”になれる!と期待した。
…が。
この目論見は、残念ながら失敗に終わってしまった。
映画の内容自体は、もちろん最高に素晴らしく、申し分ない。
何もかもが不明だった初回と異なり、今回は、曲を全て聴き込み、「ファン目線」で鑑賞しているため、一味もふた味も違う感動が押し寄せてきた。
ただ、日比谷という客層なのか、たまたまなのかわからないけれど、声を出して歌っている人がほとんどいなかったのは予想外。
途中の挿入曲などはともかくとして、ラスト20分では、みんなで大合唱になるのだろうと思っていたが…ならなかった。
と言って、全く誰も歌っていないかというとそうではなく、例えば、僕の隣のおじさん(と言っても、多分僕と同年代ぐらいw)は、大きな声で歌っていた。
あぁ、たぶんこのおじさんは、ファン歴何十年なんだろうなぁ…と思い、敬意を表しつつ、でも、その一方で、せっかくのフレディ・マーキュリーの歌声が、おじさんの声に《邪魔》されて、聴こえにくくなってしまったことを、ちょっと残念に感じてしまった。
もちろん、声出しOK、歌ってOKの上映だから、おじさんに問題はない。
しかし、ならば、全員で盛り上がらないと、かえって逆効果になってしまうような気がした。
おそらく、この上映回には、「自分で歌う」よりも、「フレディ・マーキュリーの歌声を聞きたい」観客が揃ってしまったのだろう。
映画の内容はもちろん素晴らしかったので、“胸アツ”にはなったけれど、なんだかもやもやした気分が残ってしまった。
やはり、もう1回は見に行かなければいけないなぁ…。
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*1:TOHO CINEMAS EXTRA LARGE SCREEN の略。