僕の新年は、横浜港でスタートする。
毎年、夜明け前からみなとみらい地区を走って、大桟橋で初日の出を見るのが定番だった。
しかし、昨年の幕開けはそれどころではなかった。
その前日。大晦日の深夜。アクシデントに見舞われて、救急車で緊急搬送されていたからだ。
思えばあの事態が、僕の2024年を象徴していたような気がする。
年間を通して、トラブルだらけ。身体がボロボロになってしまった1年だった。
その原因の多くは加齢に伴うものだと説明された為、僕は、「もう歳だから仕方ないんだよな」と諦めかけた時もあった。
ただ、僕のような老齢になっても、まだまだ頑張っているランナー仲間がいる。
僕より年上でも、日本のみならず、世界で走っているラン仲間もいるのだ。
弱音を吐くには、まだ早い。まだ甘い。
僕は今年、大きな節目の年を迎えるので、もう1年だけ、何とか頑張れたら頑張ってみよう…と、思い直した。
そうと決まれば、走り初めだ。
去年の厄を落とすためにも、やっぱり新年は横浜港で迎えたい。
…ということで、僕は重い(かつ辛い)腰を上げて、港へ向かうことに決めた。
例年は夜明け前から10km程度は軽く走っていたのだけれど、今の僕には、それは無理。
そのため今日は、横浜港の最寄り駅(関内)から、走って大桟橋へ向かうだけにした。
たった1km程度の距離ではあるが、それでも一応走り初めだ。
今日、僕が駅を出たのは、もう6時過ぎ。空は軽く白み始めてきていた。
気持ちは焦ったが、慌てて飛びだして躓いたりしたら目も当てられない。最悪な新年の幕開けとなってしまう。
そのため僕は、駅前で十分なストレッチを行ったあと、恐る恐る、そして軽く、港へ向けて走り出した。
大桟橋に着いたのは、6時20分過ぎ。
既に人が続々と集まり始めている。日の出まではあと30分。急がなければ。
僕は、なんとかいつものポジションを確保。
寒さに凍えながら夜明けを待っていた。
空が赤くなり、いよいよ日の出は近い…となってきたころ、海鳥たちが一斉に舞いあがった。
まるで、2025年の初日の出セレモニーを祝福するかのような海鳥たち。素敵だ。
そして…。
2025年。初めての太陽が昇ってきた。
初日の出だ!
今年は、無事に横浜港で初日の出を迎えることができ、本当に良かった。
いい年になるとありがたいのだけれど。
走り初めのご褒美(?)として、Garminからバッジをもらった。
元日のバッジ獲得はこれで6回目。
1年に1回しか獲得できないバッジなので、とても貴重だ。
上限250って、ちょっと設定数がおかしくないか?w