今更ではあるけれど…。
昨年末に発生した、個人的アクシデントについて書き残しておこう。
毎年、仕事納めの後、僕は故郷の横浜に帰省して、新年を迎える。
だから、元日の払暁は、横浜港で走り初めを行うのが常だった。
夜明け前から、みなとみらい地区を走り、大桟橋で初日の出を眺めるのが、新年のお約束だったのだ。
僕は、昨年末に座骨を痛めてしまったため、まともに走れない状態ではあったけれど、ならば今年は、ウォーキングでも良いかと思っていた。
今年の年始は、例年に比べて断然暖かいという情報が出ていたので、絶好の初日の出鑑賞ができる筈だった。
ところが…。
昨年末。12月31日の夜。
それどころではない事件が発生する。
僕は、実家内の部屋にいたのだけれど、ちょっとした弾みで転倒。
その時、タンスの角で、顔面を思いっきり打ってしまったのだ。
痛い。痛たたたた。
僕は、あまりの痛みで、思わず絶叫してしまった。
打撲時に、右瞼の真上が切れてしまったようで、そこから、血がどんどん流れてくる。
あまりに大量の血が出てくるので、パニックに陥ってしまったほど。
頭もちょっと朦朧としてきたので、一瞬、命の危険さえ感じた。
濡れたタオルで、瞼を押さえ続けていたら、ほどなく血は止まったものの、不安は募った。
怪我のタイミングが悪すぎるからだ。
大晦日の夜だから、普通の医者なんてどこも開いてない。
今後、何か後遺症が出てきたとしても、この年末年始では、診察を受けることは不可能。
血は止まっているし、意識もあるので、救急車は大袈裟だよなぁ…と思いながら、でも、やっぱり不安は募った。
そのため僕は、救急安心センター事業(♯7119)に電話することにした。
ここは、救急車を呼んだが方がいいか、今すぐに病院に行った方がいいか迷う場合、専門家からアドバイスを受けるためのダイヤルだ。
そこで僕は、自分の身に起こった症状を伝えると…。
専門のオペレーターから、「救急車を呼んだ方が良い。」との即決回答を受けた。
そのまま電話は、救急車の方に転送され、僕の実家まで来てくれることに。
あっという間の出来事だ。
その後、わずか10分程度で救急車が到着。
僕は、家族に付き添ってもらって、病院へ運ばれることになった。
担架に乗せられ、救急車内で揺られている時は、ちょっと吐き気もあったのだけれど、何とか収まり、いざ、診断。
創傷部の状況や、瞳孔の確認などの検査を行ってもらった結果、先生曰く…。
「まぶたの上は、皮膚が弱く、大量の血が出やすい。」
「あと何ミリかずれていたら、眼球に障害が起きていた可能性もあるが、この場所ならば大丈夫。」
「傷を縫うこともできるが、自然治癒可能な切れ方なので、それを待った方が良い。」
とのこと。
「心配ないと思うが、丸1日は安静にして、もし何か異常がでてくるようであれば、救急で診断します。」
という心強い言葉もいただいた。
これでようやく一安心。
僕は、こんな軽症で救急車を呼んでしまって申し訳なかった…とも思った。
しかしそれは「終わってみれば…」の話。
血がドクドク流れた直後は、不安だらけだったのだから、仕方がない…と思いたい。
♯7119の専門医から誘導された上のことだし、大事に至らなくて良かった、2023年のうちに終わって良かった、と考えることにした。
ということで、元旦は、初日の出ランどころではなく、おとなしくしていたというわけだ。
1月1日のエントリーでは、簡単な新年のご挨拶にとどめさせていただいたのは、このアクシデントが原因だった。
丸1日安静にしていた甲斐もあってか、その後に問題は起きず、元日の夜には普通の生活に戻ることができた。
ただ、そんな元日には、日本列島を揺るがす大地震が発生したので、僕は、自分の怪我など些細なことのように思え…それで、この件についての書き起こしが遅れてしまった。
未だ、瞼の上には絆創膏があって、ちょっと見苦しい他は、いつも通りの生活を送っている。
とりあえず、一安心だ。
(昨年暮れ以降の座骨痛は治まっていないのだけれど…それはまた別の話。)