日本列島は、昨日に続いて猛烈な寒気に襲われている。
僕の住んでいる東京も、非常に冷え込んだが、ただ「寒い」だけなので、恵まれていると言っていい。
日本各所では、猛烈な雪が降り積もっているからだ。
僕は、ニュースなどの映像を見て、雪の凄さ、怖さをあらためて思い知った。
そして、正月明けに見た、この映画のことを思い返した。
「MERU」だ。
ヒマラヤ山脈メルー中央峰にそびえる岩壁“シャークスフィン”。
この難攻不落の直登ダイレクトルートに挑んで敗れた3人の一流クライマーたちが、過去や葛藤を乗り越え、再び過酷な大自然に立ち向かっていく姿を描いた、壮大なスケールの山岳ヒューマン・ドキュメンタリー。
ただ、もともとは、見に行く予定がなかった。
壮大なテーマのドキュメンタリーは好きなのだけれど、僕はこれまで登山をしたことがないし、基本的に高所恐怖症だから、ちょっと厳しいかなぁ…と思っていたのだ。
何しろ、ポスターの写真を見ただけでも、僕にとっては怖すぎる。
しかし、ラン繋がりで映画好きの友人が激賞、「力がみなぎってくるような映画」というコメントもいただいたので、俄然興味がわいてきた。
僕は、最近ちょっと疲れていて、力が欲しかったので、見に行くことに決めた。
…で、鑑賞。
いやぁ、驚いた。まさかこれが実話とは。雪山の怖さ、MERUの恐ろしさに驚愕するとともに、そんな山に挑む、クライマーたちの凄さに唸った。
事実ベースということで、淡々と一本道のストーリーが進むのかと思いきや、中盤で衝撃的なドラマが起きる。
えぇっ。まさか。…その後、さらに、まさか。と思うような展開。
しかし、それが実話だからこそ、圧倒的な重みをもって伝わってくる。
なんという不屈の精神力だろう。僕は、まだまだ精神力が弱いので、この映画を見習って、つらいときにも、もう少し頑張ってみようと思った。
まさに、力がみなぎってくる映画だ。