今年も、年末ミステリーベストが発表された。
ミステリが読みたい!、このミステリーがすごい!(このミス)、そして、週刊文春のミステリーベスト10。
これら御三家が出揃うと、あぁ、年末なんだなぁと思う。
本当ならば、この写真に週刊文春も含めたかったのだけれど、今年のミステリーベスト10掲載号は、横田増生氏のユニクロ潜入スクープと重なって完売続出。
僕は、ちょっとぼやぼやしていたため、買い損なってしまった。痛恨だ。
ベスト10の順位だけは、週刊文春WEBでも確認できるのだけれど、やっぱりその内容も読んでみたい。
ということで、バックナンバーを探したものの、定価での購入は、困難な状況。
- 作者: 伊集院静,林真理子,みうらじゅん,町山智浩,宮藤官九郎,尾木直樹,近田春夫,土屋賢二,宮崎哲弥,柳家喬太郎,辛酸なめ子,東海林さだお,益田ミリ,桜玉吉,伊藤理佐
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2016/12/01
- メディア: Kindle版
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Kindle版ならば、350円で入手可能だけれど、通常の「紙」版は、倍以上の価格になっている。
電子書籍で本を読むのは嫌いじゃないけれど、雑誌に限っては、やっぱり「紙」媒体で読みたいんだよなぁ…。悩む。
と。
週刊文春のことはあとで考えることとして、とりあえず、今持っている2誌をじっくり読んでみることにしたい。
どちらも、毎年本当に読み応えがある誌面だからだ。
早川書房「ミステリが読みたい!」シリーズは、2010年版から継続購入している。
当初は、「このミス」同様、ムック形式で発売されていたが、5年前から、ミステリマガジン誌の特集として組み込まれるようになった。
ボリュームは若干薄くなってしまったが、それでも、ミステリマガジンだけあって、内容はしっかりしている。
ミステリーの年間ベストは、この雑誌を皮切りに発表されるので、今年の傾向が真っ先にわかるのもいい。
今年の国内編第1位は、なんと、3年連続で米沢穂信氏が獲得。その作品「真実の100メートル手前」は、《このミス》では3位、《週刊文春ミステリー》では2位だった。
こういった順位の相違、さまざまな選評が楽しめるのも、年末ミステリーベストの醍醐味だ。
…と、偉そうに書いているが、僕は未読。
それどころか、米澤穂信氏の作品は、昨年、一昨年のミステリベスト作品も含め、ほとんど読んだことがない。それでミステリファンといえるのだろうか(汗)
今、最も旬な作家でもあるので、今年の年末年始こそ、しっかり読んで、今後もついていきたいと思う。
「このミステリーがすごい!」は、1988年版から読んでいる。
発行元の宝島社が、まだJICC出版局という名前だった時からの購入だ。
途中、買い損なってしまった年度もあるが、95年版からは連続購入していて、今年で29冊目*1。
いやはや、我ながら、長い間読み続けているなぁと実感。
毎年、これをパラパラと眺めるだけで、1年のミステリー界をじっくり振り返れるし、人気作家たちによる「私の隠し玉」エッセイ*2が最高に面白くて、次年度の夢も広がる。
唯一の不満は、近年、なぜか巻末に短編が掲載されるようになったこと。なんだか水増し的で、玉に瑕だったのだ。
しかし、2017年版ではそれがなくなり、代わりに「オールタイム・ベスト海外短編ミステリーベストテン」が掲載。
ますます読み応えのある誌面になったと思う。
今回、撮影用に、過去の「このミス」を取り出して眺めていたら、各年の1位作品さえも、読み切れていないことが多くて愕然とした。
今年の年末こそは、しっかりとミステリーに浸る日を作ろう!名作たちをしっかり読もう!と、僕は誓った。
今年こそ、今度こそ、その夢が果たせるといいのだけれど。