今年も、「このミス!」が発売になった。
毎年この本が発売になると、僕は、「あぁ、年末だなぁ」と感じる。
ミステリ好きにとっては、1年の総決算とも言える本だからだ。
表紙は、昨年に続いて乃木坂46のメンバーが飾った。昨年は、ミステリ好きの高山一実だったが、今年は、白石麻衣。
超売れっ子のトップタレントだけに、アイドル業界にはめちゃめちゃ疎い僕でも、その顔と名前は知っていた。
具体的に、彼女がどんな活動をしているのかは全くわからなかったけれど(汗)
白石麻衣も、そんなにミステリ好きだったのか?と思いながら、表紙をめくると、その謎が解けた。
名探偵のコスチュームで、彼女のインタビューが掲載されていたからである。
それによると、来年2月公開の「スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼」で、ミステリ映画初主演となるため、その関連で登場することになったようだ。
巻頭グラビアでは、彼女のインタビューに続いて、「スマホを落としただけなのに」の次に読みたいミステリーや、おすすめ映画化ミステリーが、オールカラーで華やかに紹介されている。
もちろん、この本のメインであるミステリーランキングは健在。
営業妨害になってしまうので、ランキングの詳細は掲載しないけれど、その目次を見ているだけでも心が躍る。
ランキング1位作品の関連企画、皆川博子×辻真先のレジェンド対談、テーマ別レビューや各種コラムなど、ボリュームたっぷりの内容だ。
毎年僕がとても楽しみにしている、人気作家たちによる《私の隠し玉》特集も素晴らしかった。今年は、62名もの人気作家たちが集結しており、圧巻。
この企画には、毎年、お題に伴った特別エッセイが加わっているのだけれど、今年のお題は、「私のアイドル」だった。
もちろん、表紙の白石麻衣を意識してのお題だと思うけれど、各作家それぞれに《アイドル観》が大きく異なっており、実に興味深い内容になっている。
もちろん、メインとなるランキングページの読み応えも十分で、僕は、ランクインした作品が、どれもこれも読みたくなった。
よし、今年こそ、年末年始の時間のとれた時に、入賞作品を読みまくろう!
と、ここで僕は気がついた。
なんだか毎年同じようなことを書いているが、「読みまくる」どころか、「殆ど読めていない」のが現実だということにw
いや。
今年こそ。本当に今年こそ、ランキング入賞作品を読むぞ!
「このミス!」シリーズ34冊(本誌32冊、関連本2冊)を並べながら、僕は、そう誓った。
いくら「このミス!」をコンプリートしていても、中身が全く伴っていなくては、ミステリファンを名乗れない。
本当にミステリファンだと言うなら、今年の入賞作品だけではなく、歴代の入賞作品も遡って、全て読まなければいけないのだろうけれど…。
それは、老後の楽しみにとっておこうw
いずれにしても、今年も、素晴らしい「このミス!」をゲットできて、本当によかった。
「このミステリーがすごい!」は、ムックという刊行形態をとっているため、基本的に《売り切り》で、書籍のように再販がきかない。
内容の割に、その価格は非常にお得(税抜680円)だから、気になる人は、早めにゲットしておくことをオススメ。