幸先は、悪くなかった。
昨日も休日出勤でヘトヘトだったが、帰宅後は倒れこむように眠ったので、睡眠は十分。目覚めもすっきり。
ということで、僕は、良い気分で、荒川河川敷に向かった。
河川敷ロードは、まだ真っ暗だったが、僕には、ヘッドライトという強い武器があるので、問題ない。
ちょっと寒いぐらいで、走るには絶好。そして、綺麗な夜景。今日は、荒川大橋手前からスタートし、下流方面へ往復で30km走る予定だった。
河川敷コースは、信号待ちなどに悩まされずに済むし、ストイックに走れるので、ペースランに向いている。僕は、だんだん明けていく空の情景を楽しみに、少しスピード練習をしようと思った。
途中までは、実に快適。
朝焼けは実に素晴らしかったし…。
それを受けて輝くスカイツリーも素敵だった。
僕は、変わりゆく情景に癒されながら、レースペースを保って走った。順調だ。
北区から、足立区を抜けて、いつしか墨田区へ。
河川敷ランは定期的に行っているのだけれど、墨田区まで走るのは久しぶりで、ちょっと新鮮だった。
ここまでで、スタートから約13km。あと2km程度走って、引き返せば往復30km達成。折り返しコースは、後半、ゴールに向かって走ればいいだけなので、気分は断然楽になる。
だから、僕は、もう、この時点で30kmランを達成したような気分になっていた。
ところが…。
15km地点を過ぎ、折り返しの道を走り出したあたりから、急に身体が変調を来してきた。
胃が…痛い。激しい胃痛だ。
歩いている分には問題ないのだけれど、少しでもスピードを出すと、胃がきりきり痛む。走れない。
今年5月、宇都宮への100kmランを敢行した時、小山を超えたあたり起きたものと同じような痛みだ。
ただ、この時は、胃の痛む理由が想定できた。
70kmぐらいまで、パンやおにぎりを食べまくったから、それが原因だったろうと思ったのだ。
しかし、今日の痛みは、全く原因不明だった。今朝、お腹がもたれている感じはなかったし、走り始めてからは、飴ぐらいしか口にしていない。
それなのに、なぜ。
僕は、大いに疑問に思いながら、何とか走り出そうと思ったが…ダメだった。やっぱり、少しでもスピードを出すと胃が痛む。
宇都宮ランの時は、何とか宇都宮まで辿り着きたい一心で歩き通したが、それから数日ダメージが残ってしまったし、たった十数キロ程度とはいえ、歩くとなると、結構つらい。
ということで…。
折り返し、17kmを過ぎたあたりで、僕は先に進むことを断念した。
河川敷のすぐそばにある、唯一の駅。東武伊勢崎線、堀切。
ここから僕の家までは、何本も電車を乗り継がなくてはならず、非常に面倒なのだけれど、それでも、歩き続けるよりはマシだった。
ということで、帰宅はできたのだけれど、夕方になった今でも、胃痛は治まらず、なんだか少し不安だ。
いったい、原因は何なのだろう。
今日がもし、レース当日だったら、DNF*1確実。だから、練習で、まだ良かったとも言える。
ただ、原因がわからないと、いつまた、このような痛みに襲われるかわからないから、とても心配だ。
うーん。
*1:DO NOT FINISHの略。スタート後、なんらかの理由でフィニッシュできなかった時のこと。