昨年の4月。
東京都に、初めての緊急事態宣言が発令された頃。
僕は、密を避けるために、早朝の荒川に繰り出して、ひみつ(非密)のランを敢行した。
この時はとても感動したのだけれど…。その後、僕は荒川から遠ざかる。
ランで遠征するのがどうにも億劫になってしまって、家の近所をダラダラと走るばかりになってしまったのだ。
先週末は、なぜか突然「荒川で走ろう!」と、思いたち、わざわざ電車に乗って、僕は荒川まで繰り出した。
北赤羽の駅を降り、軽くジョグでウォーミングアップしながら数百メートル。
河川敷の上から見下ろした情景。
時刻は午前6時過ぎ。
ひつじ雲の彼方で、空はうっすらと赤くなり始めていた。まもなく夜が明ける。
坂道を駆け下り、僕は、やおら走り出す。
約10ヶ月ぶりの荒川河川敷ラン、スタートだ。
最初はどうにも身体がだるかったのだけれど、radikoで聞く「土曜朝6時木梨の会。」が、実に楽しくて、それを支えに足を進めた。
ノリさんは、僕と3つ違いの同世代。
そんなノリさんが、若々しく、パワフルに頑張っている土曜朝。
僕も頑張らなくっちゃなぁと思えるのだ。
走り始めていると、太陽が上り始めてきた。
いやぁ、この朝日がたまらない。
人も全然いなかったので、マスクやバフも不要だし、信号ストレスも皆無。
僕は、河川敷で走れる幸せを噛みしめた。
河北橋下。いつもの定点撮影スポット。朝靄の中、遠くに見えるスカイツリーが素敵だ。
以前はここで折り返す場合もあったが、この日は、まだまだ先、スタート地点から10Kmの場所まで走り続けることに決めていた。
河川敷ランは、必然的に「往復ラン」になるため、到達点までの倍距離を走ることができるのがメリット。
10Km地点で折り返せば、最終的には20km。それがこの日の目標だった。
折角、電車賃を使ってまで荒川に遠征したのだから、20kmぐらい走らないと勿体ないじゃないかw
ということで、何とか10Km走って、折り返し。
「土曜朝6時木梨の会」は終わってしまったので、復路は、最近(今更)お気に入りのユーミンを聞き流しながら、走り続けて…。
新荒川大橋に到達。
太陽は上りきって、空はすっかり明るくなってきた。
ここまで来れば、あとは、赤羽駅まで軽く1kmジョグをすれば終了だ。
目標通りの20kmラン、だん。
たいしたスピードも出ていないので、練習になっているのかどうかは疑問だけれど、久しぶりに20kmが出来てホッとした。
調べてみたら、なんと、4ヶ月ぶりの20kmランだったw
以前は、これぐらい毎週のように走っていたのになぁ…。