(承前)
ニューヨークからの帰路。JAL005便の機内で。
僕は、毎日が夢のようだった4日間の余韻に浸りながらも、しかし、ひたひたと迫り来る現実のことを思い描いて、憂鬱な気分になっていた。
JALのタイムスケジュールでは、行きよりも帰りの方がフライト時間が長く、14時間もかかる予定になっていたので、尚更。
しかし。
そんな僕の憂鬱な気分を晴らしてくれたのは、JAL SKY Wi-Fiだった。
行きの機内では、殆ど繋がらず、イライラさせられっぱなしだったけれど、帰路では、大幅に状況が改善されていた。
最初のうちは、途切れ途切れになっていて、30分以上繋がらないこともあったが、離陸後数時間してからは、すっかり安定。実にゆったりとインターネット接続を利用できた。
いったんきっちりと繋がってしまえば、端末を選ばず接続できるのでとても便利だ。
今回はノートPCを持ち込んだのけれど、実に快適。
複数の端末での同時接続はできないため、利用端末を切り替えるたびに、それぞれログオフ、ログオンの操作を行わなければいけないのが少し面倒なところ。
だが、その面倒さを補ってあまりある快適さだった。
機内での過ごし方はさまざまで、映画や本を読むのも、落ち着くし、悪くはない。けれど、僕の場合は、途中で疲れて飽きてしまう。
その点、Webは、リアルタイムで情報が流れ、メールやSNSなどで友人たちとの交流もできるので、長時間の時間つぶしには合っていると思う。
少なくとも、僕にとっては、時間の流れ方が圧倒的に早く感じる。
接続スピードも十分。
iPhoneでの接続は、日本国内でラッシュ時などに使うと、「パケ詰まり」だらけなので、機内の方がよっぽどスムーズだった。
帰路は、気流の関係が良いとのことで、予定より1時間も早く成田に到着。それもあってか、帰りのフライトは、本当に短く感じた。
これだけ楽しませてもらえるならば、$16.80も悪くなく、むしろ、安いとさえ思えたほど。
行きのフライトのようなことがあるから、手放しで賞賛はできないけれど、「スムーズに繋がるならば」国際線でのJAL SKY Wi-Fiは、非常に便利で快適なサービスだと思う。
ただ、これが国内線になるとどうだろう。フライト時間が圧倒的に短いだけに、国際線と同列には評価できない。
今回、スムーズだった帰路でも、最初は30分程度繫がらない状態だった。国内線でこれでは、利用する意味がなくなってしまう。通信の安定性は保証されているのだろうか。
このあたりは、実際体験してみないとわからない。検証後、ご報告させていただくことにしよう。
不満と快適が交錯するJAL SKY Wi-Fiへの思い(その2:快適篇)
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