餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

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走れなかった5,000人の無念を思うと切なくなる「富士山マラソン」問題

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日本が誇る「富士山」の名前が泣く。
伝統ある「河口湖マラソン」が、今年から「富士山マラソン」にグレードアップ。魅力を倍加して生まれ変わる…ように思った。それを期待して参加した人も多い筈だ。
それなのに、なぜ…と思えるような大問題が発生してしまった。


第1回富士山マラソン(旧河口湖日刊スポーツマラソン)

富士山が美しい、華やかなオフィシャルサイトのトップページ。しかし、今はその写真の下にお詫びの文章が延々と連なっている。

本日の大会開催に関して、会場周辺の交通渋滞等の理由により、多くの参加希望者がスタートに間に合わなかった事態が発生いたしました。
また、スタート前にお問い合わせの電話がつながりにくい状態が続きました。大会事務局としまして、参加できなかったランナーの皆様に、深くお詫びを申し上げます。大変申し訳ございませんでした。
大会事務局では、お詫びとして、所定スタート打ち切り時間(午前8時50分)に、スタートラインを通過出来なかった参加者の皆様に対して、参加費の返金をいたします。

ただ…これだけ読むと、なぜ「交通渋滞」で「参加費返金」にまで至ってしまうのか、その理由がわかりにくい。
参加者の出発時刻はそれぞれ違うだろうし、渋滞で間に合わない可能性があるのは、この大会に限ったわけではないと思うからだ。
明日26日の10時には詳細発表がなされると言うが、起きた事象については、Runnetの大会レポを一通り読むと理解できる。
なんと…。想像以上に凄い事態が発生していた。
都内を深夜2時台、3時台に出発した人でも出走できないとは…。高いお金を払って、オフィシャルツアーバス(日帰りや新宿前泊)で参加した人も、軒並み打ち切りにあっている。打ち切りにあって出走できなかった人数は5,000人にも上るという。ちょっとあり得ない事態だ。そもそも大渋滞になったのは、駐車場や誘導面の問題となれば怒りも尚更だろう。
会場付近に前泊して参加した人の中からは、素晴らしいマラソン日和と美しい富士山に感動したと言う声も出ていたから、無事出走できれば、素晴らしい大会だったのかもしれない。
ただ、会場付近の宿などは早々に埋まってしまったというし、全ての人が前泊できるわけではあるまい。車ならば、都心からは日帰り可能な距離だし、そもそも日帰りや新宿前泊のオフィシャルツアーバスを認めているのだから、当日参加者が一定以上存在するのは、予測できた筈だ。
完全な第1回大会ならまだしも、去年までは河口湖マラソンとして運営しており、去年の定員より1万人*1も参加人数を増やした以上、それに合わせて対策を打っているものと考えるのが自然だろう。しかし、残念ながら、どう考えてもそうは思えない事態になっていたようだ。
明日の詳細発表では、問題点や今後の改善点なども示される*2だろうから、今の時点で部外者の僕が偉そうに言うべきことではないのかもしれない。
それはわかっているけれど、でも。
絶好のマラソンシーズンに合わせ、日々練習を積んできた人にとっては、まさか参加できない事態が発生するなどとは夢にも思っていなかっただろう。
天災での中止などとなれば、まだ諦めもつくかもしれないが、会場目前にまで辿り着いていながら、人為的なミスによる渋滞で走れなかったランナーの無念を思うと、本当に切ない。
だから、どうしてもこの思いを書き残さずにはいられなかった。
今後、あらゆるマラソン大会で、このような問題が生じないことを祈るばかりだ。
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*1:去年の河口湖は、フル10,000人、1周3,000人の定員だったのに対し、今年は、フル16,000人、1周7,000人。

*2:もし示されないのだとしたら、来年、この大会は成立しなくなるような気もする。


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