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ややこしいけど誠実な【東京マラソン2021】再延期の対応

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昨日、9月17日に、「開催中止が確定」すると思われていた【東京マラソン2021】。

実際、昨日の朝のNHKニュースでは、中止になるだろうと放送されている。

その根拠は、大会要項。

新型コロナウイルスの感染拡大により、大会開催1カ月前以降に緊急事態宣言が発せられている場合や、自治体からの開催自粛要請が発せられている場合には、大会は中止となります。

【東京マラソン2021】の開催日(10月17日)1ヶ月前にあたる昨日、9月17日現在、東京は緊急事態宣言下にあった。

9月17日が緊急事態宣言下になることは、9月9日時点で確定していたのに、すぐに中止発表をしなかったことで、僕は、ちょっとモヤモヤした気分になっていた。

東京マラソン財団が、返金を渋っているがゆえの対応なのかと思ったのだ。

エントリー規約においては、9月9日に【東京マラソン2021】が中止になった場合、返金額は20%となるが、9月18日以降の中止決定だと、返金ゼロになる。

20%でも少ないと思うが、それさえも出し渋っているのかと邪推した。

出走権は、2023年大会に移行できるけれど、参加者は、あらためて参加費(16,500円)を支払わねばならず、参加費ばかりが嵩むことに、釈然としない思いを抱いた。

しかし…。

実際に蓋を開けてみると、そんな僕の考えは、完全な誤認だったことが明らかになる。

東京マラソン財団は、こんなサプライズを用意していたからだ。

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東京マラソン2021の開催延期について | 東京マラソン2021

なんと、開催中止ではなくて、開催延期!

これはちょっと想定外だった。

【東京マラソン2021】は、もともと今年3月の開催予定だったものが、9月に延期されている。

来年の3月には、【東京マラソン2022】の開催が予定されていたため、これ以上の延期はできないだろうと思っていたのだ。

しかし、あっと驚く再延期。それも、来年の3月6日に延期だという。

【東京マラソン2022】の開催予定日だ。

その結果…。

「東京マラソン2022の中止」が発表された。

状況を整理すると、こういうことになる。

【東京マラソン2021】は、2022年の3月6日に再延期

同日開催予定だった、【東京マラソン2022】は中止

僕は最初、なんでこんな、ややこしい対応をするんだ?と思った。

2022年3月6日に大会を開催するなら、予定通り【東京マラソン2022】として開催するほうが自然。

なのになぜ、【東京マラソン2021】を再度延期し、【東京マラソン2022】が中止になってしまうのか、釈然としなかった。

しかし、【東京マラソン2021】参加予定者へのアナウンスを読んでみると、これが最適解だったのかもしれないと思い直した。

1.東京マラソン2021[2022年3月6日(日)開催]に出走する場合
大会延期のため、参加料・PCR検査費等の返金や追加のお支払いはございません。

2.東京マラソン2021に出走しない場合
「出走しない」を選択した場合は、出走権を破棄したものとして取り扱い、お支払いが完了している参加料・PCR検査費を全額返金いたします。
なお、返金額は、該当する合計金額から事務手数料(200円)及び返金手数料(120円)を差し引いた金額となります。

なるほど。

中止ではなくて、あくまで《延期》なので、返金や追加の支払いは発生しない。

今回、もしも中止発表だったら、「東京マラソン2023」の出走権は確保されるものの、再度参加費(16,500円)の支払が必要となるところだった。

中止に伴う返金額は20%(3,300円)しかないため、再度1万円以上の出費を余儀なくされていた。

しかし、延期ならば、その問題も解決。

再度の出費が発生しない上、想定していた時期よりも1年早く出走できる。

良いことずくめの決定だ。

さらに素晴らしいことがある。

【東京マラソン2021】に出走しない場合、全額返金になる!

という選択肢が加わったことだ。

これまでの対応では、「コロナ騒ぎで、東京マラソンを走る気分ではなくなった」人でも、返金額は20%しかなかった。

しかし、今回この選択肢をとれば、わずかの手数料(320円)を差し引かれるだけで、全てが返金になる。

東京マラソンの出走権はプラチナチケットだから、手放す人は多くないと思うけれど(しかも来年3月開催なら尚更)、でも、キャンセルしたい人は絶対にいる筈なので、その人たちにとっては、朗報と言えるだろう。

【東京マラソン2022】の中止に伴う問題はないのか、という疑問を抱く人がいるかもしれないが、それについても、大きな問題はないと思う。

この大会は、まだ一般募集が開始されていないからだ。

【東京マラソン2020】(一般参加は中止)からの移行組のみ、出走権利を有していたが、その人たちには、出走する大会について、あらためて意向確認がなされるという。

おそらく、【東京マラソン2023】への再移行か、返金かの打診となる筈。

出走が1年延期になるのは釈然としないかもしれないが、もともと、延期になっているわけだし、延期が不満なら、全額返金という選択肢もたぶん用意されるだろうから、それも選べる。

ということで…。

今回、東京マラソン財団の決定は、コロナ禍の現状を考えると、考えに考え抜かれた神対応なのではないかと思う。

だから、以前のエントリーで、東京マラソン財団に対し、「モヤモヤする」などと書いたことを反省し、陳謝したい。


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