SFマガジンの暦では、一足先に年明けを迎えた。
2013年は、記念すべき「日本SF作家クラブ創立50周年」の年ということで、同クラブ監修による特集が大々的な特集が組まれている。
その内容は盛り沢山だ。
- 評論 「日本SF作家クラブ気質考」 巽 孝之
- 「国際SFシンポジウム2・キックオフイベント」レポート 海老原豊
- 「日本SF作家クラブ50周年記念トークイベント『未来を想像し、未来を創る』」レポート
- SFWJ50ブックガイド 北原尚彦・山岸 真=選
- 日本SF年表 牧 眞司=編
- SFWJ50通信[第1回]
- 「SFブックミュージアム」参加作品リスト
どの特集も興味深いが、個人的には、厳選50作のブックガイドが興味深かった。2011年11月号掲載のブックガイドと、若干作品がかぶってはいるが、この50年のSF代表作が並んでいて壮観だった。
日本SF年表も労作。これを見ると、50年間さまざまなことがあったのだなぁと感慨深くなる。
巻頭のカラーグラビアには、「SFブックミュージアム」の開店記事が掲載されていた。
場所は、池袋のジュンク堂書店本店。僕は、今回のSFマガジンを、他ならぬ同店で購入したのに、ブックミュージアムの存在に気がつかず、見逃してしまった。痛恨。SFマガジンの特集で訪れる人も多くなるだろうから、早めにチェックしに行かなければと思う。
日本SF作家クラブと言えば、以前、こんな本を買ったことを思い出した。
20世紀の終わりを記念して発刊。錚々たるメンバーによる、全て新作書き下ろしの豪華なアンソロジーだった。
今回は、そのような企画はないのかなぁと思いながら、つらつらと本誌を読んでいたら…。
おぉ、あった!
日本SF作家クラブ創立50周年記念アンソロジーと銘打たれた、文庫企画が出るようだ。
50作、全5巻。「1963年から2012年までの精華を一年一作品づつセレクト」ということなので、残念ながら書き下ろしではない。
しかし、緻密に厳選された作品であることは間違いない筈だから、50年を振り返る永久保存版的な短編集になるものと期待している。
今から発刊が非常に楽しみだ。
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