今更改めて言うまでもなく、BlackBerryBoldは、極上のQwertyキーボードを持った端末だ。
しかも、9000や9700の筐体はストレートなので、スライドなどの余計な手間なく、すぐにその極上キーボードを打ち始めることができる。だから、メール端末として最強なのはもちろん、ふと思いついたことを書き留めたりする時にも本当に重宝する。メモ帳起動もDボタン一発。快適でたまらない。
僕は、毎週土曜日のエントリーで、今週見かけたスマートフォン情景という企画を連載させていただいている。これは、街なかでみかけたスマートフォンの情景を淡々と記録して、報告しているだけのものなのだけれど、なんだかんだでもう2年半以上*1続いている。
以前は、見かけるたびにRODHIAなどに書き取って、あとでまとめていた。しかし、BBメモ帳の快適さを知って以降、完全にBBに依存している。常時携帯している端末で、瞬時に簡単にメモが取れるのだから、いちいち手書きなんてしていられるものか。
BBのIMEは、ATOKなどに比べて見劣りすることは否めないけれど、単文節ならそれなりに変換してくれるので、普段の入力時にそれほど不満を感じることはない。ところが、BBを入手以来、未だに解決できない悩みの種がある。
それは、漢字変換の際、突然「第一変換候補」しか出てこなくなる場合があることだ。
その現象は、ごく稀にではあるものの、いつも唐突に起きるため、本当に困る。9000を使っていた時は、メモリ不足かと疑ったことがもあるのだけれど、9700でもそれは発生する。タスクをいくつか落とせば解決することもあるが、他のタスクを全て落としても解決しない時もある。そう言う時は本当に困る。
例えば、前述の情景シリーズ用に「埼京線車内」と打とうとした場合、
- さいきょうせん⇒埼京線
これは一発で出るのだけれど…。
- しゃない⇒社内(第一変換候補)
これがいつもなら第二候補となっている「車内」に変更できない。いくらスペースキーを押しても、全く変換候補を表示してくれないのだ。だから、苦肉の策として、分割して打つことを余儀なくされる。
- くるま⇒車
- ない⇒ない(変換第一候補がひらがな!)
- うち⇒うち(第一候補がひらがな!)
ということで、いったん「しゃない⇒社内」で変換させたあと、社の部分だけを「くるま」で変換させて置き換えている。面倒なこと、この上ない。
いや、これはまだ簡単な例だ。
例えば東武東上線だと…
- とうぶとうじょうせん⇒東部登場せん(変換第一候補)
などなってしまうので、置き換えは至難を極める。でも、分割しながら頑張ってみる。
- とうぶ⇒東部(第一候補)…ダメ
- ひがし⇒東…OK
- ぶ⇒部(第一候補)…ダメ
- ぶし⇒節(第一候補)…「武」士を出したかったのだが、ダメ。
- たけし⇒毅(第一候補)…「武」と出るかと思ったのだけれど、まさか「毅」とは…。
- ぶじゅつ⇒武術…OK。後ろの術を消す。
- とうじょう⇒登場(第一候補)…ダメ
- とう⇒等(第一候補)…ダメ
- ひがし⇒東…OK
- じょう⇒上…OK
- せん⇒線…OK
という、えんえんの試行錯誤の上、ようやく「東武東上線」が完成する。
毎回こんなことをやっていたら、快適なメモ作業が苦痛になってしまうので、こういう時は、「とうぶとうじょうせん」とひらがなで確定させることにした。あとで、PCなどで変換すればいいからだ。
ただ、こういったメモ取りの場合は良くても、メールやTwitterではそうはいかない。全部ひらがなで打つと不審に思われるだろうし、かといって、いちいち最適な第一候補を考えるのも頭が痛い。
ということで、最後の手段、再起動…ということになるのだけれど、BBの場合、再起動にとにかく時間がかかるのが難点なのだ。これが嫌なので、以前から再起動以外の解決方法を探っているのだけれど、未だに僕はその方法を見つけられないでいる。非常に悩ましい。
こよなく愛しているBBだから、僕は腹が立たないけれど、そうでなければ、イライラしまくるような障害だと思う。うーん。
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*1:連載開始は、2008年2月。