なんという強さ。
ディープインパクト、日本に敵なしの4冠制覇で、伝説の続きは海外へ。
着 | 枠 | 馬 | 馬名 | 性齢 | 騎手 | 斤量 | タイム | 着差 | コーナー順 | 3F | 人 | ||
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◎ | 1 | 4 | 7 | ディープインパクト | 牡4 | 武豊 | 58 | 3.13.4 | 14-14-4-1 | 33.5 | 1 | ||
○ | 2 | 6 | 11 | リンカーン | 牡6 | 横山典弘 | 58 | 3.14.0 | 31/2 | 5-5-4-2 | 33.7 | 2 | |
3 | 1 | 1 | ストラタジェム | 牡5 | ボス | 58 | 3.14.8 | 5 | 14-15-10-5 | 34.3 | 8 | ||
4 | 7 | 14 | アイポッパー | 牡6 | 福永祐一 | 58 | 3.14.9 | 1/2 | 9-9-13-13 | 34.1 | 7 | ||
5 | 3 | 6 | トウカイカムカム | 牡5 | 幸英明 | 58 | 3.15.1 | 11/2 | 6-6-8-11 | 34.5 | 9 | ||
6 | 7 | 13 | ファストタテヤマ | 牡7 | 武幸四郎 | 58 | 3.15.2 | 3/4 | 14-15-14-13 | 34.5 | 13 | ||
△ | 7 | 1 | 2 | マッキーマックス | 牡6 | 藤田伸二 | 58 | 3.15.2 | クビ | 11-11-10-5 | 34.8 | 3 | |
△ | 8 | 2 | 4 | ローゼンクロイツ | 牡4 | 安藤勝己 | 58 | 3.15.2 | ハナ | 7-6-4-2 | 35.1 | 6 | |
△ | 9 | 3 | 5 | トウカイトリック | 牡4 | 芹沢純一 | 58 | 3.15.3 | クビ | 2-2-2-5 | 35.1 | 5 | |
△ | 10 | 5 | 9 | デルタブルース | 牡5 | 岩田康誠 | 58 | 3.15.7 | 21/2 | 11-12-14-15 | 34.6 | 4 | |
11 | 8 | 15 | シルクフェイマス | 牡7 | 柴田善臣 | 58 | 3.15.9 | 11/4 | 3-3-2-2 | 35.8 | 11 | ||
12 | 8 | 16 | ナリタセンチュリー | 牡7 | 田島裕和 | 58 | 3.16.0 | 1/2 | 8-8-8-8 | 35.5 | 10 | ||
13 | 4 | 8 | ビッグゴールド | 牡8 | 和田竜二 | 58 | 3.16.2 | 11/2 | 3-3-4-8 | 35.7 | 14 | ||
14 | 5 | 10 | アドマイヤモナーク | 牡5 | 四位洋文 | 58 | 3.16.5 | 13/4 | 13-13-14-15 | 35.5 | 12 | ||
15 | 6 | 12 | ハイフレンドトライ | 牡6 | 小林淳一 | 58 | 3.16.8 | 2 | 9-9-10-15 | 35.9 | 17 | ||
16 | 2 | 3 | チャクラ | 牡6 | 小牧太 | 58 | 3.16.9 | クビ | 17-17-14-11 | 36.2 | 15 | ||
17 | 8 | 17 | ブルートルネード | 牡5 | 池添謙一 | 58 | 3.18.7 | 大差 | 1-1-1-8 | 38.3 | 16 |
LAP | 13.0-11.7-11.5-11.9-12.2-12.2-12.0-13.2-12.6-12.7-12.9-12.7-11.3-11.0-11.2-11.3 |
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単勝 | 7 \110 |
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複勝 | 7 \110 / 11 \170 / 1 \470 |
枠連 | 4-6 \390 (1) |
馬連 | 07-11 \380 (1) |
ワイド | 07-11 \210 (1) / 01-07 \750 (7) / 01-11 \1990 (23) |
馬単 | 07-11 \430 (1) |
3連複 | 01-07-11 \2840 (11/680) |
3連単 | 07-11-01 \4320 (11/4080) |
この出遅れがむしろ良かったのか、菊花賞では引っかかった1週目の第3コーナーを、今度はスムーズに抜けた。しかし、ゴール板を過ぎ、向こう正面に入ってもまだ、後方から2番手。場内でも何となく心配そうな空気が漂い始めた。きっとこれから、いつものように捲っていくのだと信じていても、やはりちょっと後ろ過ぎるのではないかという空気が。
しかし、ディープインパクトはやっぱり凄かった。3コーナー手前からするすると上がっていって、坂の下りでは、既に先頭に並びかけていた。いくら何でもこれは早すぎる。僕はそう思った。あそこからあんな脚を使ってしまっては、後ろから来る馬の格好たる標的になってしまうと。
案の定、直線では、息を潜めていたリンカーンが襲いかかってきた。長距離戦の魔術師横山典弘に操られ、無駄なく走ってきた馬だ。余力は十分残っている筈で、ノリのムチに応えて、猛然と伸びてくる。
いくらディープインパクトとはいえ、坂の上りから脚を使い続けているのだから、これは危ない、と思ったのは一瞬だけだった。追いつかれるかと思ったリンカーンとの差は、いくら経っても詰まらない。これは、リンカーンの決め手が足りないのではない。リンカーンとて、上がりの脚は33.7だから、普通なら差し切っているパターンだろう。後続を5馬身も離すほどの決め手を見せたのだから、例年ならば十分天皇賞馬だった筈だ。
しかし、ディープインパクトは、リンカーンよりも先に捲って、仕掛けて、33.5で上がってしまった。上がり4ハロンを全て11秒台でまとめきって、マヤノトップガンのレコードを1秒も縮める大圧勝。これはもう格が違うとしかいいようがない。
ディープインパクトにとって、もはや国内に敵はなく、あとは夢を海外に繋ぐだけとなった。まずはキングジョージで、世界の強豪、そしてハーツクライとの対決を期待したい。