爆発的ヒットが続くW-ZERO3だが、ついにその現象が一般紙で取り上げられるほどになった。
ウィルコムの新型端末 商品1カ月待ちの人気 PDA機能充実、大ヒットに
ウィルコムが今月発売した、PDA(携帯情報端末)機能を強化したPHS(簡易型携帯電話)端末「W-ZERO3」が商品引き渡しまでに一カ月もかかるほどの人気となっている。携帯電話に市場を奪われて衰退したとみられていたPHSだが、同社始まって以来の大ヒット商品。ビジネス分野での新たな流れを作れるかもしれないと期待を高めている。PDAと携帯電話を組み合わせたスマートフォンのアイデアは新しくはないが、本格的な普及機種は日本では初めてだ。 また、PDAだけでも五万円を超える機種が多いなかで、三万九千八百円という実勢価格も手ごろで、ノートパソコン代わりに買い求めるビジネスマンが後を絶たないという。欧米では一定の市場がある分野だが、娯楽性の高い携帯電話が中心だった日本ではほぼ未開発の分野。「シャープと練りに練って開発した」(ウィルコム幹部)という「W-ZERO3」がビジネスマンのニーズをどこまで獲得できるのか、業界中の注目を集めている。
(産経新聞記事抜粋)
僕は、偶然僥倖にも手に入れられたからよかったけれど、もしもそうでなかったら、「やっぱり1ヶ月もかかるのか…」と悶々としていたところだ。ここに書かれている記事で僕が気になったのは、ウィルコム幹部の「シャープと練りに練って開発した」という部分である。シャープと言えば何と言ってもZaurusで、ソニーが荒らしまくって勝手に潰したpalmなきあと、日本PDA界の最後の砦でもあった筈だ。最近はりなざうのヒットで、その面目躍如たるところを示したと思っていた。
しかし、そのシャープが、単なる生産元という位置づけではなく、ウィルコムと《練りに練って》windows mobile端末を発表したという点がひっかかる。今後、果たして、シャープは、Zaurusを作り続けてくれるのだろうか。もちろん、シャープは大会社であるから、両立させるということもありえるだろう。しかし、Zaurusユーザーの聖地であった筈のザウルス宝箱が終了してしまう状況などを含めて考えると、その先行きが非常に気になる。