餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

ランと餃子とデジタルガジェット。ときどき、映画や雑誌の話。言いたいことを言い捨てるブログ。

ランと餃子とデジタルガジェット。ときどき、映画や将棋の話。言いたいことを言い捨てるブログ。

スポンサーリンク

畳の日

スポンサーリンク
  • 清掃の日
  • みどりの窓口記念日
  • 畳の日
  • 南洲忌
  • 言水忌

9月24日 今日は何の日〜毎日が記念日〜

時折、畳が恋しくなる時がある。


僕が今住んでいる家は、全面フローリング仕立てになっているので、
畳の部屋がない。
代わりに、置き畳というものを買ってきて敷き詰めているが、やはり、
存在感という点で、「本物の」畳には、遠く及ばないと僕は思う。


だから、たまに実家に帰ると、畳に突っ伏してその匂いを確かめる。
真新しいとまではいかないまでも、まだ、微かにイ草の匂いが残る
畳は、本当にいい。
日本が誇る文化の中でも、かなりポイントが高いのではないだろうか。


畳がいいところは、そのまま寝床にもなるところで、これはフローリングの
床にはできない芸当だ。
嘘だと思ったら、フローリングの床で一晩寝てみればわかる。
僕は何度も酔って経験したことがある*1が、翌朝は、体が痛くてたまらなかった。
しかし、畳は違う。一晩ゆっくり寝ても、体を痛めることはない筈だ。
この優しさがたまらない。


ただ、気をつけなければいけないのは、うつぶせや横向きなどで熟睡して
しまうと、顔に畳の跡がついてしまうことだ。
この「顔にタタミの跡がつく」という現象をエスカレートさせ、顔の一部が
タタミ化してしまう(!)という小説に仕上げてしまった作家がいる。
と、もったいぶって書くこともないだろう。
こんなテーマを思いつき、かつ、傑作に仕上げてしまう*2ことができるのは、
我らが天才筒井康隆氏以外に考えられない。


その名も「怪奇たたみ男」*3である。
有名な作品だからご存じの方も多いだろうが、是非一読をお薦めしたい。


※ちなみに今日は筒井康隆氏の71回目の誕生日でもある。
この「怪奇たたみ男」は、筒井さんが38歳の時に発表された小説なので、なんと、
今から33年も前になる。それほど前の小説なのに、全く古さを感じさせない傑作に
なっているのは素晴らしいし、今なお、現役で傑作を発表し続けている筒井さんの
凄さにも驚くばかりだ。

*1:そんなことは全く自慢にならない。恥ずかしい限りである

*2:この「傑作に仕上げる」という点が重要。突飛なアイデアを思いつくだけなら、他にも作家はいるのだが、大抵はアイデア倒れに終わっている

*3:新潮文庫「おれに関する噂」所収。現在は新刊での入手が困難になっている。これほどの傑作短編集が入手困難になってしまうのだから、出版業界の未来は厳しい。


マラソン・ジョギングランキングへ