餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

ランと餃子とデジタルガジェット。ときどき、映画や雑誌の話。言いたいことを言い捨てるブログ。

ランと餃子とデジタルガジェット。ときどき、映画やクイーンの話。言いたいことを言い捨てるブログ。

スポンサーリンク

6年ぶりの短篇集!全ツツイストが歓喜し、涙する「ジャックポット」の珠玉

スポンサーリンク

多くの言葉はいらない。

今、この短篇集を読むことができる幸せを噛みしめていたい。

筒井康隆先生と、同じ時代を生きることができて、本当に良かった。

心からそう思える短篇集だ。

f:id:ICHIZO:20210218030458j:plain

ジャックポット | 筒井 康隆

筒井先生の短篇集は、「世界はゴ冗談」以来、6年ぶりの刊行となる。

今回収録されている14篇は、どれもこれも(もちろん)傑作ばかりだけれど、とりわけ、2020年に発表された作品群のインパクトが強烈。

新型コロナウイルスが世界的に蔓延し、全ての日常を塗り替えてしまった年。

そして、筒井康隆先生が、最愛のご子息(筒井伸輔画伯)を病気で失ってしまった年。

そんな年に発表された作品たちは、現実世界や、筒井先生の私小説的な彩りとオーバーラップして、胸を打つ。

巻末に収録されている「川のほとり」は、筒井伸輔画伯にまつわる小説であり、涙なくしては読めない。

昨年11月に開催されたトークイベントで、筒井先生は、この小説の発表に先駆けて、朗読をしてくださった。

僕は、「川のほとり」を読みながら、あの時に聞いた筒井先生の声を思い出していた。

僕は今後も、「川のほとり」を読み直すたび、それを思い出すだろう。

この短篇集の装画は、そんな筒井伸輔画伯のクレジットとなっており、表紙、背表紙、裏表紙、扉絵に至るまで、画伯の絵が登場する。

いわば、筒井康隆先生と、愛息伸輔画伯との共同作品なのだ。

そう考えると、僕はまた胸が熱くなった。

ジャックポット

ジャックポット

  • 作者:筒井 康隆
  • 発売日: 2021/02/17
  • メディア: 単行本
 

 【補足】

収録作品の内容については、スポーツ報知のWebサイトに掲載された、筒井康隆先生の単独インタビュー(全3回)で、詳しく紹介されている。

ツツイストはもちろん、この本のことが気になる全ての人にとって、必読のインタビューだと思う。


マラソン・ジョギングランキングへ