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松井の活躍、巨人の凋落

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オープン戦の好調子を裏付けるように、松井が劇的な開幕戦を飾った。

ニューヨーク──米大リーグが3日(日本時間4日)、ニューヨークのヤンキースタジアムで開幕し、ニューヨーク・ヤンキースとボストン・レッドソックスが対戦した。ヤンキースの松井秀喜外野手は5番レフトで先発出場し、1号本塁打を含む5打数3安打3打点と活躍。ヤンキースは9─2で快勝した。

松井は0─1と1点を追う2回裏、第1打席で左前安打を放って出塁し、後続ウィリアムズの犠飛で生還して同点のホームを踏んだ。3回2死三塁の第2打席は、中前適時打を放って1打点を記録。5回先頭の第3打席は空振り三振、6回の第4打席は補邪飛に倒れたが、8回1死一塁の第5打席に、開幕1号となる中越えの2点本塁打を放ち、8─1とリードを広げた。

松井は守備でも活躍。2回無死二塁にミラーが放った、あわやホームランという当たりをフェンス際で好捕し、好守でヤンキースの勝利に貢献した。

ヤンキースは、アリゾナ・ダイアモンドバックスから移籍したランディ・ジョンソン投手(41)が、大リーグ13度目の開幕投手として先発登板。6回を投げ、被安打5、奪三振6、失点1の好投でレッドソックス打線を封じ、勝利投手となった。
【CNN.co.jp】

僕はこのニュースを昨日の東スポ1面で最初に知ったのだが、
日刊ゲンダイや夕刊フジ、そして今日のスポーツ紙各紙に至るまで、
この記事で持ちきりである。


それはそうだろう。
記念すべき開幕戦で、1号ホームランを含む3安打、3打点。
それに超美技まで加わっては、文句のつけようがない。
大リーグ1号というニュース性もあるので、この大活躍は、日本に限らず、
全米中に轟いているだろう。


僕がNYでヤンキースの試合も観戦した時に一番感じたのが、もはや
松井は「日本から来た単なる1選手ではない」ということだった。
声援ひとつとってみても、松井は全く遜色のない扱いを受けているのだ。
あのアレックス・ロドリゲスや、デレク・ジーター、ジェイソン・ジアンビと
同格なのである。


もちろん、観戦者には日本人も多くいたから、単純な比較はできないけれど、
地元の声を拾ってみても、「matsui」という単語が、ごく自然に、かつ、
熱狂的に使われていたのは間違いない。


もはや、松井は、日本の、元巨人の松井ではないのだ。
ヤンキースの、世界の、松井なのである。
松井がその実力を思う存分発揮できれば、ビッグタイトルの獲得も決して
不可能ではない筈だ。
是非とも頑張って欲しいし、「松井のいるヤンキース」として、今年は
念願のワールドシリーズ制覇も達成して欲しい。


まさに、夢が広がるばかりの開幕戦だ。


それに引き替え、巨人の開幕3連戦はいったいどうしたことだろう。
確かに、審判団による誤審に足を引っ張られたということはある。
特に2戦目(二岡の本塁憤死)などは、完全にミスジャッジだ。
しかし、野球の審判に問題があるというのは、今年始まったことではないし、
これまではどちらかと言えば「巨人寄り」と陰で叩かれるような判定が
多いぐらいだから、長いシーズンで見れば、大きな問題ではないと思う。
問題なのは、まるで去年のビデオテープを見せられているように*1
投手、特にリリーフ陣が壊滅していることだ。


いったい、何のためにやってきたんだ、ミセリは。
あれじゃぁ、上原が大リーグに行きたくなる気持ちもわかる。


しかし、もっと問題なのは、他ならぬ監督の堀内だと思う。
去年巨人が低迷した原因のひとつは、堀内の求心力、指導力のなさ
など、監督としての度量が決定的に不足していることだったと、
僕は考えているからだ。
負ければ選手を名指しで非難。やっと勝っても課題をつける。
自分の采配ミスは棚に上げ、責任は全て選手にあるかのような
コメントを繰り返すばかりなのには、呆れた。
僕が聞いてもそう思うのだから、当の選手にとってみれば、もっと
「やってられないよ」と思うのではないか。
落合が、決して選手を非難せず、「負ければ自分の采配ミス、勝てば
選手を賞賛する」というスタンスでいるのとは好対照だ。


そんな堀内は、今年も全く変わっていなかった。
特に僕が不満なのは、第2戦、判定ミスで二岡が本塁タッチアウトと
なったシーンでの態度だ。


当の二岡が必死で抗議をしているにもかかわらず、指揮官は、その場に
かけつけるでもなく、ベンチ内にとどまっているではないか。
抗議に向かわなかった理由を、あとから聞いて、僕は本当に呆れた。


「ノータッチだろ。抗議したって(審判は)分からない。
見えてりゃセーフ。言うのもイヤになってきた」


《言うのもイヤ》と思うのは、勝手だ。
確かに、抗議によって審判団の決定が覆るケースは滅多にない。
しかし、当の二岡は必死で抗議しているのだ。
抗議という方法がある以上、不可能だと思ってもチャレンジするのが、
管理者としての役割なのではないか。
監督としての責任放棄以外の何物でもなく、頑張っている選手たちが
報われない。


こんな監督がいつまでものうのうと居座っているのだから、開幕シリーズの
視聴率が過去最低になったというのも、当然だろう。



巨人開幕ナイター視聴率は史上最低
http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2005/04/05/03.html


僕は、子供の頃から巨人ファンだったし、応援したい気持ちはあるのだが、
堀内の不愉快そうな仏頂面を見るたびに、チャンネルを変更したくなる。
こういう人は多いのではないだろうか。

*1:この「●●のビデオテープを見せられているように」というのは慣用句的表現だと思うが、DVDの普及によって今後変わっていくのだろうか。試しに言い換えてみよう。「去年のDVD-Rを見せられているように」 …うーん。しっくりこないな


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