現役最強馬ゼンノロブロイが出ない春の盾戦線は、大混戦だ。
先週の阪神大賞典の結果から考えると、まだまだ他の馬たちにも
十分チャンスがあるのではないかと思う。
ということで、注目は、何と言ってもコスモバルクだ。
地方馬であるコスモバルクは、ここで2着までに入らないと、
天皇賞への出走権が得られないから、全力勝負であることは
間違いない。
このメンバーに入ると、どうあっても実力は上位だろう。
何しろ、他の重賞勝ち馬は、8歳馬で障害帰りのアクティブバイオ
(3年前のこのレースも勝っている)ただ1頭で、格上位であることは
間違いないからだ。
しかし、僕は、今回の乗り代わりが気に入らない。
確かに、北海道営では、五十嵐より千葉津の方が断然に格上の
騎手なのだろう。
しかし、なぜここで乗り代わりなのか。
五十嵐冬樹は、確かに、ダービーでは乗り損なったが、それ以外の
レースではコスモバルクの良さを生かした騎乗をしていたと思う。
JCがルメールで2着。続く有馬記念が五十嵐で11着。
この結果だけを見ると、有馬の敗戦も、五十嵐に責任があるように
見えてしまうが、それは、違う。
気持ちよく先行してこそ、その持ち味が生きるコスモバルクなのに、
「ゼンノロブロイをマークしろ」などというふざけた指示を出した
オーナー側の責任ではないか。
コスモバルクが、公営の星、地方馬の星であることには敬意を
表するが、昨年からのオーナーの言動、行動にはどうにも納得
がいかない。
実力的には認めるし、馬には何の責任もないが、感情的に納得
できない気持ちが残っている以上、本命には押せない。
ライブドアのホリエモンに納得できないからと、ニッポン放送への
出演を拒否しているタレントの気持ちと同じだ。(←違うって)
ということで、ここはオペラシチーに逆転の期待をかける。
前走1600万下を勝ったばかりとはいえ、菊花賞ではコスモバルクに
先着して銅メダルをとっているから、実力的に不満はない。
その実力に、クラスがおいついてきただけだ。
トウショウナイトは、前走京都記念で僅差の2着だから、ここでも
勝負になりそうなのだが、そろそろ疲れが出そうな気がする。
タフなティンバーカントリー産駒だけに、難なくこなしてしまう
かもしれないが、騎手武士沢への不安も含め、若干評価を落とす。
他にも色々捻って考えたいのだが、あまりにも手薄なメンバー構成で、
どうにも良い馬がいない。
戦績的に注目できるアクティブバイオ、ユキノサンロイヤルは、
8歳という高齢の上に使い詰め。
流石にここでの上積みは見込めまい。
素質が高そうなのはプラズマだが、騎手が大先生では…
テンジンムサシも、昨年秋ぐらい走れば十分勝負になるのだが、
中間の状況をみると、まだ厳しいのではないか。
となれば、おおかた3頭の競馬になるのではないかと思う。
◎オペラシチー
○コスモバルク
▲トウショウナイト
毎日杯はコンゴウリキシオーの逃げ切りに期待。
ここで圧勝するようなら、皐月賞で、ディープインパクトとの
再戦が盛り上がりそうだ。