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NTTドコモPHS事業撤退

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ついに、と言う感じだが、NTTドコモがPHS事業から撤退するらしい。

NTTドコモが、不振が続いているPHS(簡易型携帯電話)事業からの撤退を検討していることが17日、分かった。早ければ4月に新規加入の受け付けを終了し、数年間の期間を経て、既存加入者に対するPHSサービスも取りやめる方針。
 ドコモのPHSサービスは、携帯電話の普及を背景に契約者が減少。ピーク時の1997年9月末には約212万人だった利用者が、先月末には約137万人に落ち込み、赤字が続いていた。
 PHS事業は、電力系のアステルグループの各地域会社で縮小や撤退が相次いでおり、ドコモが撤退すれば、全国でサービスを提供するのは、最大手のウィルコム(旧DDIポケット)だけとなる。【共同通信】

これに対してNTTドコモ広報部は、「現時点で何も決まっていない。どこから
こういった話が出たかも不明」とするコメントを発表している。
報道によれば、一応否定という形のコメントになっているようだが、この
コメントのニュアンスは微妙だ。


勝手に深読みすれば
「(この先どうなるかは言えないが)現時点で何も(正式発表できるレベルと
しては)決まっていない。(まだ内部で詰めている段階なのに)どこからこう
いった話が(漏れて)出たのかも不明」
というようなニュアンスとも読みとれる。(←強引すぎ)


上記の注釈は確かに無理があるかもしれないが、ただ、これだけ沢山の報道が
流れているのだから、もしもそれが間違いだとするなら、「事実無根」ぐらいの
反論がなくてはおかしい。


NTTドコモとしては、現利用者を不安にさせないような足固めをしたあとで、
発表しようと考えていたがすっぱ抜かれた、というのが実情ではないだろうか。
こういった報道がなされたあと、それが滅多に覆りはしないことを、歴史は教えて
くれている。


僕も旧DDIポケット(どうもまだウィルコムという名前はしっくりこないので
あえてこう書く)のPHSを使っているから、NTTドコモ撤退のニュースには、
不安を感じなくもない。
しかし、旧DDIポケットは、つい先日「AIR-EDGE PRO」を発表し、大々的に
広告も打ちまくっているくらいだから、まだまだ強気でいくだろうし、
NTTドコモが撤退するなら、その受け皿需要も見込める筈なので、
おそらく問題はないだろう。


僕は、PHSを「電話」として使ったことは一度もなく、当初からパソコン
接続でのモバイルインターネット用として使ってきた。
カードタイプのAirH"にはすぐ飛びついたし、途中、何度も機種を乗り換えて
今に至っている。
現在使っているのは、本多エレクトロンのAH-H407Pだ。
http://www.ddipocket.co.jp/p_s/products/content/ah_h407p.html


これは、PCカードスロットに完全に収まり、はみ出す部分がないから、
ノートパソコンと一体化する。これは実に快適だ。
人によっては、パソコンからの多少のはみ出しなど些細なことかと思われる
かもしれないし、実際使ってみるまで僕もそう思っていた。
しかし、実際にこれをパソコンにさしてみると、もはや、「はみ出し型なんて
使えない」とまで感じた。


何より、そのスマートさがいい。
僕は通常、モバイル用としてThinkpad s30を使っていて、これは全ての点で
惚れ込んでいるPCなのだが、その理由の一つはデザインの素晴らしさだった。
だから、AH-H407P以前の型では、それを付けた時の見栄えがよくない点に、
大きな不満を感じていた。
しかし、AH-H407Pなら、その美観を損ねることなく、使うことができるのだ。
これは非常に気分がいい。
なおかつ。
パソコンをインナーケースに入れて持ち歩く際も、出っ張りがないので、
ひっかかる心配がない。わずかなことだが、これも重要なのだ。


また話がそれてしまった。(悪い癖だなぁ)
NTTドコモPHS撤退の話に戻ろう。


素人考えで勝手に書くなら、NTTドコモが撤退し、旧DDIポケットが
強気の攻めでいられるのは、その戦略の違いに尽きるのではないか。
PHSを、あくまで《電話事業》の一環として考えていた(と思う)ドコモに
対して、旧DDIポケットは、《インターネット接続端末》という戦略で
捉えてきた筈だ。


この違いは大きい。


携帯電話の《簡易版》《廉価版》というイメージが拭えなかった、NTTドコモ
端末に対して、早々と電話に見切りをつけ(たように僕は思う)インターネット
接続を主流に考えてきた旧DDIポケット。
勝負の結果は最初から見えていたといってもいい。


インターネット接続を重点に捉えているからこそ、モバイルユーザーに魅力的な
AH-H407Pのような機種が生まれ、AIR-EDGE PROという形でスピードアップも実現
できたのではないかと思う。


ただ、僕が旧DDIポケットのPHSに全て満足しているかというとそうでは
なく、不満はある。
何より、その接続スピードだ。現状のAH-H407Pは、一応128Kが出せることに
なっている筈だが、そのスピードで接続できることなどほとんどない。
実際に計測をしているわけではないが、体感としては、56Kのモデムより遅いの
ではないかと思う。


ただ、接続料金がフレキシブルな定額制になっていることもあって、接続の
遅さというのは、我慢できないことはない。
今回のAIR-EDGE PROによるスピードは魅力といえば魅力だが、今のところ
対応端末は「はみ出し型」だし、料金も高くなってしまうから、とりあえず
様子見をするつもりだ。


NTTドコモが撤退してしまうと、全国的なPHS事業としては、旧DDI
ポケット1社の事業になってしまうわけだから、ライバルを失って慢心して
しまわないかという危惧は残る。


ただ、これまでも前述のように戦略は差別化されていたわけだし、強気の
攻めを繰り返してきた旧DDIポケットのことだ。
たとえそれがウィルコムになろうと、大丈夫であると信じたい。


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