別府大分毎日マラソンは、僕にとって、とても思い出深い大会だ。
かつては、4年連続して出場。
自己ベスト(3時間20分)を出した感動の大会でもあるし、完走しながらタイムアウトになった痛恨の大会でもある。
今の僕は、すっかりヘタレになってしまっているため、再出場など夢のまた夢。
もう、一生別大に絡むことはできないだろうなぁ…と思っていたのだけれど、そんな僕に神様はチャンスをくださった。
コロナ禍の影響により、例年2月1週に開催される筈の、「ガチ」な別大マラソン2021は中止。
その代わりに、「超ユルユル」なオンラインマラソン、別大チャレンジ2021が実施されることになったからだ。
それを知った時、僕は、大いに心が揺れたが…。
結局、参加を決めた。
どうせ参加するのなら…と、僕は、「別大コースの一部を走ってみよう」という主旨の《宿泊パック》に申し込むことにした。
僕は、2月の下旬にスケジュールを設定し、「別大コースの思い出に浸って走り、別府温泉に泊まって、湖月の絶品餃子で餃ビーする」という完璧な計画を思い描いていた。
別大チャレンジの完走条件は、2月上旬にあっけなくクリアし、あとは別府に行くだけ…と思っていたのだけれど…。
緊急事態宣言の延長により、断念せざるを得なくなってしまった…。
《宿泊パック代金》のうち、ホテル代は返金してもらえたし、JALのキャンセルも特例により手数料無料で対応してもらえた。
だから、損はしていないのだけれど、「やっぱり行きたかったなぁ…」という思いは、日増しに募るばかり。
そんな気分でいた僕に、サプライズがやってきた。
先週末。土曜日。
土砂降りの雨が降りしきる中、家で引きこもっていると、玄関のチャイムが鳴った。
ヤマト運輸の宅急便がやってきたのだ。
配達員の人が届けてくれたのは、「おおいたからの贈り物」だった。
配達員の男性は、僕にそれを手渡すと、「すぐに冷蔵庫へ入れて下さい」と言った。
クール宅急便。
差出人は《別府大分マラソン事務局》ということで、僕は、すぐにその内容物が思い当たった。
これは、「別大チャレンジ2021」の開催要項に記載されていた《5,000円相当の大分県特産品》に違いない、と。
この特産品は、別大チャレンジ2021の申込者に対して、抽選で当たるものとなっていたが、普段僕はクジ運が悪いので、全く期待していなかった。
だからこれは本当に驚いたし、そして、とても嬉しかった。
早速開封してみると…。
冠地どり岩塩焼き。これが4袋も入っていた。
どうやら、大分ブランド地鶏のようだ。
僕は鶏肉が好きではあるが、高級な地鶏を食べるほどのこだわりはなかったので、こういう機会でもないと、無縁の食べ物だったろう。
だから、とても嬉しい。
パッケージの裏面には、地鶏の詳しい内容が記載されていた。
いやはやこれは、実に美味しそうではないか。
《お召し上がり方》の部分には、「お好みで大分県特産かぼすをしぼってご賞味いただくと、さっぱり風味よく楽しめます。」と書かれているが、親切なことに…。
大分かぼすまで一緒についてきた。最高すぎる。
この特典について、別大マラソンのWebサイトに、詳しい内容が紹介されていた。
発送の様子を伝える写真を眺めていたら、あらためて、それが自分のところに届いた感激がこみ上げてきた。
いやぁ、本当に感謝、だ。感謝しかない。
この恩に応えるため、来年(再開される筈)の「別大マラソン2022」に、何とか出場したいところなのだけれど、今の僕には、出場資格がないんだよなぁ…。