遠山顕先生は、僕に英語学習の楽しさを教えてくれた、かけがえのない存在だ。
その講義内容は、遠山先生が繰り返し仰る、このフレーズが全てを言い表している。
Keep listening
keep practicing and
keep on smiling!!
数年前…。
突然「ラジオ英会話」を勉強しようと思った僕は、遠山先生の面白さに衝撃を受け、毎日笑顔に包まれながら、講義を聴いていた。
あまりに素晴らしかったので、遠山先生がこれまで刊行されてきた著書を買いまくったほどだ。
既に絶版になっている商品もあり、ここまで揃えるのは結構苦労したけれど、それだけに、僕にとっては大きな財産となった。
だから。
「ラジオ英会話」の講師を退任されるというニュースを聞いた時は、本当にショックを受けたことを思い出す。
しかし、先生は僕らを見捨てたわけではなかった。
「ラジオ英会話」テイストを引き継いだ、「遠山顕の英会話楽習」という新講座を始めて下さったからだ。
週3回の放送になってしまったのは残念だったけれど、講座名の通り、「ラジオ英会話」時代よりも、さらに楽しく、英会話の面白さを伝えてくださっていた。
初年度となる2019年度、そして2020年度と、僕はその講座を聴き続け、当然、2021年度も継続されると思っていた。
しかし…。
先月、NHK英語講座の2021年度ロードマップが発表され、僕は大きなショックを受けた。
その詳細は、このエントリーでも書かせていただいた通り。
「遠山顕の英会話楽習」は、4月期から開講されるものの…。
※11月以降の番組は詳細未定です。
という注釈が記載されており、僕は、信じられない思いを抱いた。
今回僕は、4月号のテキストを無事ゲットできたので、11月以降の情報が掲載されていないかどうか、くまなく探してみた。
しかし…残念ながら、その情報はどこにも掲載されていなかった。
昨年度と同様のスタイル、メンバーによる楽しい内容のテキストとなっているだけだった。
とても、7ヶ月間という中途半端な期間で終了する講座とは思えない。
そう思って眺めてみると、Webサイトにあるこの発表も違ったイメージに見えてくる。
あくまで《詳細未定》であって、別講座が始まるとは名言されていないからだ。
NHKの講座は、年度での区切りの他、半期(4月~9月)(10月~3月)スパンのものもあるから、本当に終了するなら、9月までとなるのが自然。
それを、あえて10月まで継続させているのは、「退任するわけじゃない」という、遠山先生の意思とは思えないだろうか。
5年前。遠山先生が「ラジオ英会話」を担当されている時代。先生は、体調を崩されて、講座を休まれていた時期がある。2016年度の11月号から2月号までだ。
その間の「ラジオ英会話」は、《アンコール放送》として、過去の特定月を再放送する形になった。
2016年度の最終号、3月号では、無事先生が復帰され、新作が発表されている。
今回、詳細が未定となっているのも、11月号からなので、奇しくも5年前と状況が重なる。
これは僕の勝手な想像だけれど…。
遠山先生は、この時期に、体調面でどうしてもいったん休止しなければいけない理由があるのではなかろうか。
その問題が解決すれば、復帰が可能だから、《詳細未定》になっているだけとは考えられないだろうか。
先生の事情や体調については、あくまで僕の推測に過ぎないけれど、僕は、その可能性に夢を託した。
決して、「遠山顕の英会話楽習」が終わるわけじゃない、ということを祈りたい。