今年の4月下旬から、Garminシリーズで、血中酸素のトラッキング(血中酸素飽和度の測定)が可能になった。
ハードウェア的にはもともと実装されていたようなのだけれど、日本国内で制限がかかっていて、これまでは利用できなかった。
今回、その制限が(ようやく)撤廃された形だ。
血中酸素飽和度は、コロナウイルスの重症度判断にも用いられており、健康管理上、非常に重要なデータ。
それが、Garminで手軽に測定できるようになるというのは、嬉しいニュース。
Garminでの測定は、パルスオキシメーターに比べて精度で劣るし、医療用機器としての認可もとられていないため、あくまで「目安」ではあるが、それでも有益だと思う。
Garminの公式Webサイトによると、対応機種は以下の通り。
僕の持っているForeAthlete 745も、対象機種に含まれていたので、僕は、リリース前からアップデートを楽しみにしていた。
ほどなく、アップデートが降ってきて、それを取り入れると、Garminデバイスのメニューに、「血中酸素」の項目が追加された。
しかし…。
いつ見ても「データなし」の状態になっていたので、僕は、「おかしいなぁ」と思いながら、使い続けていた。
先週、ふとしたきっかけで、僕は、ようやくその理由に気がついた。
この画面で、左真ん中のUPキーを長押しするとメニューが表示される。
血中酸素測定の項目が表示されたので、ここで、右上のボタンを押すと…。
測定機能がオフになっていたw
デフォルト設定が「オフ」だったのであれば、いつまで経っても測定できないに決まっている。
では、設定してみよう。
「睡眠中」か「終日」を選択可能。ここで、「終日」モードにしようとすると…。
《この設定はバッテリを消費します》というメッセージが表示されたが、気にせず、「OK」として…。
これでめでたく完了となった。
…ということで、数日間使ってみたところ、想像以上にいい感じ。
手元において、常に血中酸素飽和度が確認できるのは便利だ。
95%以下になっている場合は、疲労や病気などで健康状態が悪化している可能性があるようなので、それを目安に行動できるというのは頼もしい限り。
Garmin Connectの画面では、より詳細なデータを確認することができる。
アクティビティや睡眠の状況とあわせて確認できるのもいい。
睡眠中は、データの推移を詳しく確認することが可能。
僕は、最近極度の不眠症に悩まされており、睡眠の質がとても低い。
この日は、僕にしては睡眠がとれた方なのだけれど、中途覚醒を何度もしている。
血中酸素飽和度も、一時的に90%以下まで下がったりしているから、やはり、睡眠に問題があるようだ。
今後、計測を続けていく中で、傾向や異常値もつかむことができるというのは、非常に心強い。
ということで良いことずくめの血中酸素トラッキング機能なのだけれど、1つだけ大きな弱点がある。
猛烈にバッテリーを消費することだ。
それは、「終日」モードをオンにした時から警告されていたことだが、まさかここまで酷いとは思わなかった。
感覚的に言うと、オフ時の数倍のスピードでバッテリが減る。
通常、Garmin745は、ランニングなどのアクティビティを行っていない時は、ほとんどバッテリを消費しない。
しかし、この血中酸素トラッキング機能をオンにすると、瞬く間にバッテリを消耗する。
丸1日使うと、充電が必要になってしまうような状況だから、半端じゃない。
だから僕は、今後もこの機能を終日使うようにするかどうか、非常に悩んでいる。
僕は、基本的にズボラで、充電を忘れてしまうことがしばしばあるからだ。
うーん。
【追記】
SNSで指摘をいただき、Garminのヘルプページを確認してみたところ、「血中酸素オフ」の設定でも、スポット的に血中酸素飽和度を測定できることがわかった(汗)
ForeAthlete 945/745/245シリーズの場合、血中酸素ウィジェットの画面でSTARTキーを押す。
すると全画面表示となるので、そこで30秒程度安静にしていれば、測定が始まる。(スポットチェック機能)
この機能では、測定終了後、ウィジェットを閉じれば、バッテリは殆ど消費しない。
但し、この機能では、デバイス上で直近の数値を確認することしかできず、GarminコネクトのWebサイトやアプリには、同期・保存はされないようだ。