新横浜公園ランを終えた日の夜。
僕は、公園を一緒に走った友人とともに、新横浜ラーメン博物館(以下「ラー博」)を訪れた。
ラー博の常連である友人は、入場券を沢山持っており、そのおかげで僕は、無料で館内に入ることができた。
僕は、基本的にラーメンを殆ど食べないし、博物館にもあまり興味がないので、ラー博は初訪問。
だから、それほど大きな期待はしていなかったのだけれど、館内の展示やショップは、僕の想像を遙かに超えており、思わず圧倒されてしまった。
入口の先では、ラーメン日本地図がお出迎え。
僕は殆ど食べたことのないものばかりだったが、ラーメン通であれば、これを見るだけで胸が躍るのだろう。
ラーメン特集の雑誌やムックを、壁一面に一覧展示。
しかも、この写真はその一部に過ぎず、何面も広がっている。
ラーメン年表も二カ国語で掲示されており、まさに《ラーメン博物館》といった趣。
しかしこのラー博の真骨頂は、なんと言っても、地下に広がるラーメン店の数々だった。それも、単にラーメン店が並んでいるだけではない。
昭和の街並みを再現。まさに、「三丁目の夕日」の世界だった。
僕は思わず感動して、沢山の写真を撮ったが、詳しい紹介は割愛。
ラー博は1994年の設立で、もう開設25年になる。
僕にとっては初体験の場所だったけれど、レビューは星の数ほど出ており、「今更かよ!」と言われる可能性が高いからだ。
しかし、1軒だけ、どうしても紹介せずにはいられない店がある。
博多とんこつラーメンの店。八ちゃんラーメンだ。
今年3月、ラー博の開設25周年を記念して、新たに参入した店である。
福岡にある本店は、《超濃厚とんこつスープ》のラーメンを出す店として、現地でも有名だった。
僕は、若い時、2年だけ福岡に住んでいたことがあり、当然、本店の存在は知っていた。
それも、当時の僕の家からすぐ近くにあったので、行こうと思えば毎日でも行くことができたが、一度も訪れたことがなかった。
僕は、基本的に《とんこつスープ》が苦手だったし、ましてや《超濃厚》などは論外だったからだ。
しかし僕は、今回あえてその店を訪れた。
メニューは、入口にあるタッチパネル式の機械で購入するシステム。
昭和の時代には考えられなかった筈のもので、若干趣に欠けるけれど、まぁ、仕方ない。
店内は、カウンター中心の細長い作りだが、奥にはテーブル席もあった。
まずは友人と乾杯。
友人は、ミニラーメンを注文。
いやはや、やっぱり《超濃厚》だ。白濁で麺が見えないレベル。とてもじゃないが、僕には食べられないなぁ…と思った。
ただ、この店は、ラーメン以外にも、いくつかのおつまみ類が揃っていて、チョイ呑みもできる。
僕が注文したのは…。
もちろん、この「一口餃子」だった。
全国各地にある、一口系の餃子の中でも、ここ、八ちゃんの餃子は極めて特徴的ということで、大いに期待。
待つこと5分程度だったろうか。
一口餃子がやってきた!
僕は、その小ささ、キュートさぶりに驚愕。
この写真では、そのサイズ感がわかりにくいと思うので、いつものように、iPhone SEと比較してみると…。
こんな感じw
iPhone SEは、現役iPhoneシリーズの中では最もコンパクトなのだけれど、なんだか、巨大化してしまったような印象を受ける。
餃子は、こんなに小さいのに、1個1個が完全に独立しており、こんがりと綺麗に焼けている。
包むのも焼くのもテクニックが必要だろう。一種の芸術品だ。
その具は、野菜中心のあっさりした味。
皮はかりっと、中はふわっとした感じで、食感のコントラストを楽しめる餃子だ。
ビールのつまみとしては、文句なし。
僕は、この日、友人宅でいろいろとご馳走になっていたため、結構お腹も膨れていたが、別腹にきっちりと収まった。
新横浜は、僕の家からちょっと遠いのだけれど、機会があればまた訪れて、餃ビーを堪能しよう!と思った。
あぁ、僕が福岡に住んでいた時、この餃子の存在に気がついていれば、毎日でも行くことができたのになぁ…。