今日10月8日は「骨と関節の日」だ。
僕は、2年前にもこの記念日について言及している。
北海道マラソンのレース中に圧迫骨折をしてから、約1ヶ月半。
オーダーメイドのコルセット装着を余儀なくされ、自由な動きがとれない頃だったから、骨の話には敏感に反応した。
「十月八日の、十と八を組み合わせると“ホ”になる。骨の“ホ”だから骨の日。」という、強引な記念日制定理由にツッコミを入れていた。
「“ネ”はどこいったんだ」とか、「責任者を呼べ」だとか、好き放題に書いて笑い飛ばした記憶がある。(いつものことだけどw)
あれから2年。
まさかまた、「骨」に悩まされることになるとは、夢にも思わなかった。
2年前に圧迫骨折をして苦しんだ時は、何ヶ月か耐え忍べば、元のランナーに戻れると思っていたのである。
しかし、現実はそうならなかった。
その後も僕は、激しい腰痛と骨折を繰り返し、挙げ句の果ては、骨粗鬆症の治療薬(アレンドロン酸)を飲む羽目になってしまったのだ。
アレンドロン酸は、週に1回の服用でよいとはいえ、なかなかクセがあって悩ましい。
飲むタイミング、飲み方、姿勢――どれも厳しく制約されている上に、顎骨壊死などと呼ばれる恐ろしい副作用まである。
つまり、飲み方を間違えると、文字通り「骨身にしみる」薬なのである。
そんな骨折や腰痛の苦しみだけではなく、僕は、慢性的な肩凝りも抱えているから、肩甲骨周りもガタガタだ。
さらに。
今年から始めたインプラント治療でも、骨の重要性がクローズアップされた。
インプラントを装着するために必要な、顎の骨が足りないと言われ、骨造成まで行われなければいけなくなったのだ。(骨造成だけで20万円以上。インプラント代を含めると150万の出費…泣けてくるよ。)
つくづく今の僕は、骨に悩まされている。
「骨と関節の日」を記念日と定めた日本臨床整形外科学会のWebサイトを見ていたら、記念日についての説明とともに、年度毎の研究テーマが記載されていた。
平成19年度:運動器不安定症
平成18年度:肩関節の痛み
平成17年度:スポーツと整形外科
平成16年度:腰痛
平成15年度:関節リウマチ
平成14年度:骨粗鬆症
平成13年度:関節の痛み
平成12年度:骨折
平成11年度:肩凝り
平成10年度:腰痛
平成 9年度:リウマチ
平成 8年度:スポーツと整形外科
平成 7年度:骨粗鬆症
腰痛、肩凝り、骨折、骨粗鬆症……。
リウマチ以外は、僕が悩んでいることばかり。身につまされずにはいられない。
アレンドロン酸を飲み始めて2ヶ月。
なんとなく骨折の症状が緩和してきた感じだったので、先週ぐらいから僕は、歩くスピードを速めていた。
小走り程度ならできるようにもなって、ようやく回復の兆しが見えてきた。
しかし。
一瞬先は闇。一難去ってまた一難。
先週末。雨の東京。
新宿駅前のコンコースで、滑る床に足を取られ、僕は思いっきり転倒してしまった。
腰と臀部を強打。
臀部の痛みは翌日に収まったが、腰は日に日に痛みを増して、歩くのさえも辛い。
またしても、骨に大きなダメージを与えてしまったのである。
まるで「骨と関節の日」に向けたネタ作りかと思えるほど。
しかし、もう僕は笑えない。
いったい、いつになったら僕の骨は元に戻ってくれるのだろう。
いくら骨が折れ続けても、心までは折れないように…と祈るばかりだ。