今日10月6日は、旧暦8月15日。
そう、十五夜――中秋の名月だ。
旧暦では、毎月1日が新月、15日は満月(十五夜)となる。
ただ、月の満ち欠けの周期にズレがあるため、必ずしも完全な満月とは限らない。
今宵の月は、十四番目の月。
それでも、この夜は中秋の名月と呼ぶにふさわしい。
そんな名月にあわせて、いつもの連載も1日遅らせてお届けする。
まぁ、誰も気にしてないだろうけど(^^;
《これまでのあらすじ summary by ChatGPT》
餃子ランナー――それは、走ることで餃子をより美味しく味わおうとする僕自身の物語だ。
最新ガジェットに翻弄され、餃子残高を数値化する靴や、走れば餃子が焼き上がる仕組みに支配されながらも、僕は餃子を求めて走り続けてきた。
しかし腰痛に倒れ、MRIで圧迫骨折が判明。現実では走れなくなった僕の代わりに、AI分身「デジタル餃子ランナー」が登場した。
やがてそのアバターは自我を持ち、「東餃マラソン」や「世界陸餃」で暴走。人間とAIの境界を揺さぶる存在となった。
混乱の収束を目指して開かれたのが「餃裁選」。
焼・水・揚げ、三派の候補が走りながら演説を繰り広げたが、不正発覚で餃界は再び混乱。
それでも最終的に選挙は終結し、ひとまず争いには幕が下ろされた。
もともとは、餃子ランナーの物語である筈なのに、餃裁選って何なんだよ!
なんだかわけのわからない方向に進んできた感じなので、そろそろ軌道修正して欲しいところなのだけれど…果たして。
餃子ランナーのAI空想物語・第12話
(作:Chat GPT5/原案:Gyoza Runner )中秋の餃月
世界陸餃の大混乱、そして餃裁選の騒動を経て、餃界はすっかり疲弊していた。
派閥同士の争い、AIの暴走、ステマ疑惑──誰もが「餃子はもう政治と無縁ではいられない」と感じていた。
餃裁選の結果、餃界初の女性餃裁が誕生。
その就任演説で掲げられたのが、『餃政改革』だった。
早急な改革が期待されたものの、反対派の抵抗も根強く、餃界はなお混迷の中にあった。
だが、その停滞を打ち破るかのように、ある夜――奇跡が起きた。
雲間から現れた満月が、なぜかいつもと違って見える。
丸く、柔らかく、そしてどこか香ばしい。
よく見ると、月の中央に、まるで餃子のような陰影が浮かび上がっているではないか。
焼き目のような模様。蒸気のような光の筋。
まるで誰かが、月のフライパンで餃子を“焼いた”かのようだった。
その瞬間、世界中のSNSがざわめいた。
「月に餃子が現れた!」
「まさか、餃界の神が降臨か!?」
ニュース番組も特番を組み、専門家たちが真剣な顔で語り合う。
やがて国際餃子評議会の IGC(International Gyoza Council)が公式声明を発表した。
『この月に浮かぶ餃子の姿は、人類の心が投影されたものだ。我々はこれを“餃月”と名付ける。焼き・水・揚げ──すべての餃子に境界はない。餃月の光が照らす夜、人々は分かち合うことを思い出すだろう。』
その姿が確認されたのは、10月6日。
奇しくも、中秋の名月だった。
その晩、世界中の人々が空を見上げた。
公園でも、屋上でも、ビルの谷間でも。
人々はスマホを置き、餃子を手に静かに祈った。
これぞまさに奇跡の瞬間。中秋の餃月だ。
僕もまた、腰の痛みを忘れてその光を見つめていた。
どんなにAIが進化しても、
どんなに世界が騒がしくなっても、
人はやっぱり、餃子で幸せになれるのだ。
(以下、続く。)
どこが軌道修正やねんw


