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73歳桐山九段、「勝って現役続行」のドラマに感動したーっ!

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現役最年長棋士、桐山清澄九段。

タイトル獲得4期の実績を持ち、通算1,000勝に迫る勝利を挙げている名棋士だ。

しかし、そんな棋士にも将棋界の規定は厳しい。

2019年、桐山九段は、《フリークラス落ち》*1に伴い、年齢制限対象者になってしまった。

そのため、実質的には、《ほぼ引退》状態。

竜王戦を除く、2020年度以降の公式戦の参加資格を失うことになってしまったのだ。

竜王戦においても、5組に残留できなければ即引退だったため、条件は極めて厳しかった。

そんな2020年度の竜王戦で、桐山九段はドラマを演出する。

2020年7月7日。

負ければ引退が決まっていた、竜王戦5組残留決定戦。

井出四段と、千日手局差し直しの上、激戦を制し、現役続行を決めたのだ。

それから1年…。

昨日行われた竜王戦で、桐山九段は、再びドラマを魅せてくれた。

 「あの」藤井二冠に勝ったこともある上村五段と、142手に及ぶ激闘を繰り広げ、勝利したのだ。

僕は、将棋連盟モバイルのアプリで、その棋譜を追っていて、最後は胸が熱くなってしまった。

これで通算996勝。

過去、将棋界において、1,000勝以上を上げている棋士はたった9人しかいないので、それに続く大記録だ。

桐山九段は、次年度も、竜王戦に限ってしか出場できないし、しかも、今度は4組に昇級しない限り、引退に追い込まれてしまう。

だから、通算1,000勝を達成するためには、4連勝しなければいけない。

条件は極めて厳しいが、2年連続で夢をつないでくれた桐山先生なら、奇跡を起こしてくれるかもしれないと信じている。

桐山九段の命運がかかる竜王戦において、現在、そのタイトルを保持しているのは、豊島将之竜王。

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そう。

他ならぬ、桐山九段の愛弟子だ。

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そんな愛弟子の豊島竜王は、昨日のTwitterでこう呟いている。

朴訥ながら誠実な、豊島竜王の人柄は、桐山先生の下で培われたものだろう。

そんな弟子からのコメントが、僕の心に大きく響いた。

将棋世界2020年5月号

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  • 発売日: 2020/04/03
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*1:棋戦の根幹となる「名人戦」で、C級2組を陥落すること。


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