餃子ランナーは電子機器の夢を見るか?

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ドコモ「イルモ」がワカランモー!

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ahamoの登場は、画期的だった。

それまでのドコモと言えば、複雑でわかりにくいプランが常だったのだけれど、それを打ち破る、究極のシンプルさ。

「ahamo」は造語で、その由来は以下のようなものだった。

「未知の物事を瞬時に理解すること」を意味する「アハモーメント」

「なるほど」という相づちの英語表現「Aha」

「楽しい時にアハハと笑う」感嘆詞としての「アハ」

こじつけにもほどがある気がしたのだけれど、その語感は独特の響きがあり、一度聞いたら忘れられない。

「お堅い」ドコモにしては冒険だったと思うのだけれど、今やすっかり定着している。

その後、auやソフトバンクも、ahamo路線を継承したプラン(povo、LINEMO)を発表したので、いわば、ahamoは。シンプルプランの先駆者と言える。

その後、povo、LINEMOは進化し、さらに格安で利用できる低容量プランを打ち出してきた(povoに至っては、0円契約も可!)のだけれど、ahamoは動かなかった。

あくまで20GBのワンプランにこだわったのだ。

ここにきて、ようやくドコモは動いたが、それは、ahamoの進化ではなく、別のブランドを登場させるという形になった。

ドコモがそのサービスを吸収したOCNモバイルONE(6/26で新規受付停止)を受け継いだ、その名も…。

irumo(イルモ)だ。

ネーミングの由来は、以下のように説明されている。

「あなたにiru(要る、必要とされる)」「あなたのそばにiru(いる)」ドコモを表現しました。

また、「i(I:私)」「r(relation:関係)」「u(you:あなた)」から、私やあなたと関係する「irumo」という意味を込めました。

新料金プラン「irumo」の提供開始|株式会社NTTドコモのプレスリリース

ちょっと何言ってるかわからないw

まぁ、たぶん、語感優先で決まった造語なのだろうから、ツッコむのは野暮かもしれない。

いったん定着してしまえば、その意味なんて誰も気にしなくなる。

「アハモ」だって、最初は違和感を感じた人も多かった気がするが、今はすっかり定着しているではないか。

僕が今回気になったのは、そのプラン内容だ。

前述の通り、この「irumo」は、OCNモバイルONEのサービスを受け継ぐものとなるが、ツッコミどころが満載。

月間利用可能データ量「0.5GB(※1)」「3GB」「6GB」「9GB」からお好きなデータ容量をお選びいただけます。たとえば、「0.5GB」なら、月額550円でお得にご利用いただけます。

OCNモバイルONEとほぼ同様の、容量別プランが用意されているものの、0.5GBプランのところだけ、このような注釈が付与されている。

「0.5GB」の通信速度は送受信最大3Mbpsとなります。また、エリアに関わらず、4G(LTE)ネットワークでのご利用となります。

スピードに大きな制限がある上、5Gにも非対応。

500MB以下だから、誤って使いすぎないようにという配慮なのかもしれないが、なんだか釈然としない。

料金面にもトラップが仕込まれている。

「3GB」「6GB」「9GB」では、「dカードお支払割」「『ドコモ光セット割』または『home 5G セット割』」の適用でさらにお得にご利用いただけます(※3)。たとえば「3GB」の場合、月額2,167円が「dカードお支払割」(▲187円/月)、「『ドコモ光セット割』または『home 5G セット割』」(▲1,100円/月)の適用で、月額880円でご利用いただけます。

割引後価格だけを見れば、OCNモバイルONEプランよりも安くなるのだが、それは、「ドコモ光セット割」などを併用した場合の話。

irumo単独での契約では、大幅な値上げとなる。

ドコモ本体での運営となるのだから、OCNモバイルONEよりも回線品質向上が見込める筈で、ならば仕方ないのかもしれないが…こんな注釈もついている。

 ネットワーク混雑時・大量通信時などに他の料金プランよりも先に通信速度の制限を実施する場合があります。(強調は筆者)

えっ、えっ?なんだそれ。

料金が安い分、他のプランより格下扱いってことか?

ドコモ光とかを併用できなければ、ちっとも安くないのに?

「ahamo」が実にシンプルだっただけに、この「irumo」にも、そのわかりやすさを夢見てしまうが、実際は複雑怪奇なトラップが仕込まれている。

注意が必要だ。

 


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